ルードボーイとは? わかりやすく解説

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ルードボーイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/03 23:15 UTC 版)

元祖ルードボーイの一人、プリンス・バスター (2008年、イギリスで撮影)。

ルードボーイ (rude boy, rude bwoy)、またはルーディ (rudi, rudy, rudie) は不良行為少年を表すジャマイカスラング[1]

1970年代後半以降のイギリスでは2トーンスカファンのことを指すこともある。さらに2000年以降のイギリスではストリート・サブカルチャーにのめりこんだ若者のことを指すこともある。類義語に、「ギャングスター」や「バッドマン」がある[2]

概要

1950年代から1960年代にかけて、ジャマイカでは地方から首都キングストンに仕事を求める若年貧困層が大量に流入し、キングストン市内にはトレンチタウン、リバートンシティやグリニッチタウンなどのゲットーが生まれていった。ジャマイカ国民のかなりの部分は、1962年のジャマイカ独立後の高揚した気分で満たされ楽観的だったが、これらの非常に貧しい若者たちは楽観的な感情を共有できなかった。彼らの一部は貧困からギャング化し、ルードボーイやルーディ、スカフロウ(Scofflaw、常習的違反者)と呼ばれるようになった。

ルードボーイはハリウッド映画ギャングを真似して、黒いスーツに細いネクタイを身に付け、ポークパイハットをかぶった。

スカが流行した1960年代には、ソウル・ブラザーズ「Lawless Street」、ヘプトーンズ「Gunmen Comin to Town」、デズモンド・デッカー「007 Shanty Town」、ダンディ・リヴィングストン「ルーディたちへのメッセージ[3]プリンス・バスター「Judge Dread」、デリック・モーガン「Tougher Than Tough」、ウェイラーズ (ボブ・マーリーピーター・トッシュバニー・ウェイラー)「Simmer Down」などのようにルードボーイの生活を反映した歌が流行した。ダンディ・リビングストンの曲は、79年にイギリスのスペシャルズがカバーして有名になった。

1966年ごろロックステディが流行すると、クラレンドニアンズの「Rude Boy Gone A Jail」、ジャスティン・ハインズ&ザ・ドミノズの「No Good Rudie」、ルーラーズの「Don't Be Rude」などが流行した。

イギリスへの伝播

1960年代以降、イギリスにもジャマイカからの移民が多く流入し、ジャマイカ音楽と併せてルードボーイのファッションも受容されていき、スキンヘッズサブカルチャーへ大きな影響を与えた[4][5]。1970年代後半には2トーンムーブメントの流行があり、より広範な知名度を獲得した[6]。当時デビューしたスカ・グループには、スペシャルズマッドネス、セレクター、ザ・ビートらがいた。1980年にはジャック・ハザン、デヴィッド・ミンゲイ監督、ザ・クラッシュ他出演の映画『ルード・ボーイ』が公開された。

脚注

  1. ^ Talk Jamaican - Patois Dictionary
  2. ^ Neville Staple (2009) Original Rude Boy, Aurum Press. ISBN 978-1-84513-480-8
  3. ^ https://www.discogs.com/The-Specials-A-Message-To-You-Rudy/release/756475
  4. ^ Old Skool Jim. Trojan Skinhead Reggae Box Set liner notes. London: Trojan Records. TJETD169 
  5. ^ Marshall, George (1991). Spirit of '69 - A Skinhead Bible. Dunoon, Scotland: S.T. Publishing. ISBN 1-898927-10-3 
  6. ^ Panter, Horace. Ska'd For Life. Sidgwick & Jackson, 2007

関連項目


ルード・ボーイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/04 19:14 UTC 版)

レイ・ゲンジ」の記事における「ルード・ボーイ」の解説

『ルード・ボーイ』に出演する前、レイ・ゲンジは、ロンドンソーホーレコード店働いていた。ゲンジザ・クラッシュ知り合いで、ジョー・ストラマー友人であった。ふたりは、ストラマーがリージェンツ・パーク住んでいた時に、パットニ(英語版)のパブ知り合ったレコード店働いていた時、ゲンジはデヴィッド・ミンゲイ (David Mingay) と出会い、彼がザ・クラッシュ映画製作しようと計画していることを知ったミンゲイは、ゲンジ映画誘ったが、ゲンジ当初その話に乗るのを躊躇したゲンジはストラマーの元へゆき、映画について尋ね撮影実際に始まろうとしていることを知った計画の内容確認し、ストラマーからも改め誘われゲンジは、最終的に映画への出演同意したゲンジは、ローディー役を演じ契約結んだ。しかし、ゲンジにはローディー経験がなかったので、バーニー・ローズ(英語版)が仕事用意しゲンジはサブウェイ・セクト(英語版)のローディーとして2週間働いた

※この「ルード・ボーイ」の解説は、「レイ・ゲンジ」の解説の一部です。
「ルード・ボーイ」を含む「レイ・ゲンジ」の記事については、「レイ・ゲンジ」の概要を参照ください。

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