ムーンバートン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/29 08:59 UTC 版)
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ムーンバートン (Moombahton) は、エレクトロニック・ダンス・ミュージックの一種である。主にチョップド・アンド・スクリュードの手法を使用している。
日本ではこの項目どおり「ムーンバートン」と呼ばれることが多いが、提案者Dave Nadaによると、ムー(ン)バトンという発音が日本読みでは一番近いと思われる。
概要
Silvio Ecomo & DJ Chuckieの「Moombah (Afrojack remix)」のBPMを108まで下げたことがそもそもの始まりであり[2]、そのBPMがレゲトンと酷似しているため、MoombahとReggaetonを組み合わせ、Moombahtonと命名した。
アメリカ・ワシントンD.C.のDJ・トラックメイカー、Dave Nadaが開発したその新しいスタイルは注目を集め、2010年3月にはSydney Samsonの「riverside」のムーンバートンリミックスを含む5トラックをEPとしてリリースした。
またこのムーブメントに早期から参加する動きを見せていたのはMunchi、David Heartbreakの二人であり、彼らはダブステップなどの作品を作りながらもムーンバートンのトラックを各自で製作し、ついに共同でEP「Fuck H&M」を創り上げた。
それとほぼ同時に今度はDJ A-Macが「Heads Will Roll (A-Mac Moombahton Edit)[注 1]」を発表した。
日本での火付け役はblogで紹介していたKAN TAKAHIKO、FYS aka BINGOの両氏である。
派生
ダブステップとグライム、ドラムンベースとジャングルが親和性が高いように、レゲトンとも親和性が高いためドン・オマールやショーン・ポールをムーンバートンにリミックスしたトラックもしばしば見られる。レゲトンはヒップホップの影響を受けて生み出された音楽であり、ムーンバートンもヒップホップから派生したトラップの要素(ハイハットの連続音など)を取り入れることもある。
また源流はAfrojack、Chuckieなどに代表されるダッチハウスであるが、 ここ最近のベース・ミュージックのムーブメントもあり、Rusko、Doctor Pなどによるブロステップも積極的にムーンバートンにリミックスされている。 最近ではDavid HeartbreakがMoombahsoulという新しいジャンルを確立している。
分化したジャンルとしては、Moombahcoreがある。
脚注
注釈
- ^ 原曲はYeah Yeah Yeahsによるもの。
出典
- ^ Alvarez, Marvin Jay (2012年5月22日). “Dillon Francis: The Maker Of 'Moombahton'” (英語). Vice. 2024年5月29日閲覧。
- ^ Queen-Jones, Neil (2011年4月19日). “Scene and heard: Moombahton” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077 2019年5月6日閲覧。
関連項目
ムーンバートン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/03 16:25 UTC 版)
「エレクトロ・ハウス」の記事における「ムーンバートン」の解説
詳細は「ムーンバートン」を参照 ムーンバートンはダッチ・ハウスとレゲトンを混ぜた音楽である。その特定可能な特徴は「厚くて大きく広がったベースライン、一部の劇的な構造、そして速いドラムフィルのあるツーステップ・パルス」であるが、「108bpm付近であること以外に本当の規則を持たない」ともされている。「ムーンバー」と「レゲトン」の混合語、テンポを落としたアフロジャックによるシルヴィオ・エコモ・アンド・チャッキーの楽曲 “Moombah” のリミックスがパーティー参加者を喜ばせる為に演奏された時、ムーンバートンはDJ デイヴ・ナダによって作られた。このジャンルの他の製作者は、ディプロ、ディロン・フランシス(英語版)、ムンチ(英語版)とポーター・ロビンソンがいる。 「ムーンバーコア」は、ダブステップ、又はドラムステップからの影響によるムーンバートンと、ダッチ・ハウス以外のエレクトロ・ハウスのスタイルである。このジャンルの特徴は、ボーカルチョップ、ダブステップの影響を受けたベースと広範囲な構造を含む。ムーンバーコアの曲を作ったアーティストにはノイジア(英語版)、ジョン・グーチ(英語版)、ナイフ・パーティー(英語版)、そしてスクリレックスがいる。
※この「ムーンバートン」の解説は、「エレクトロ・ハウス」の解説の一部です。
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