ルートキットの発見とメディアの注目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 02:08 UTC 版)
「Carrier IQ」の記事における「ルートキットの発見とメディアの注目」の解説
2011年11月12日、トレヴァー・エッカートはandroidsecuritytest.comに、Carrier IQは位置などの情報をユーザーへの通知やオプトアウトの許可無く記録され、情報の中には追跡された詳細なキーストロークログもあることが、アメリカ合衆国連邦法を潜在的に侵していると投稿した。同じ16日、Carrier IQはエッカートに対し、エッカートのウェブサイトにおいて自社の研修に関する文書を掲載することが著作権侵害であることと「誤った主張」をしているとして警告状(英語版)を送付したが、電子フロンティア財団(EFF)はエッカートを支持している。 23日、Carrier IQは警告状を取り下げ謝罪。謝罪表明にてキーロガーや他の追跡フォームの無効化とそれに伴う作業をEFFに依頼するとしている。 28日、エッカートはYouTubeに、さまざまなキーストロークをCarrier IQのソフトウェアがプレーンテキストのようにロギングしていることを主張するビデオをアップロードした。このデモンストレーションでは安全でないウェブサイトのパスワードがクリアテキストで保存されたり、セルラーネットワークが無効化された時に動作することも含まれている。デモンストレーションの映像ではCarrier IQのソフトウェアはキーストロークやブラウザのデータやテキストメッセージのコンテンツを処理していたが、記録や送信される様子は見られなかった。Carrier IQは声明で「そのような情報を引き渡すために設計されているわけでもなければそのためのツールを開発する意図もない。」と返答している。Carrier IQのパブリックウェブサイトにおいてエクスピリエンスマネージャーと呼ばれるデータシートはキャリアが明確に「スクリーンの変化、何のボタンを押したかや、サービスインタラクション、アノマリーを含むエクスピリエンスデータの広大な配列を把握」することができるとしている。 もしエッカートの主張が正しい場合、使用データの送信経緯は「Carrier IQのソフトによるデータ収集はエンドユーザーに告知または関知させる方法でなければならない。」というCarrier IQ自身のプライバシーポリシーと食い違うことになる。
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