リーダーシップと傾向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 18:07 UTC 版)
「アメリカ合衆国のボクシング中継」の記事における「リーダーシップと傾向」の解説
HBOは1973年の中継開始からの10年間は、年に4試合程度しか中継していなかったが、2000年には28日間に50試合を中継した。当初から米国のボクシング中継を主導し、2012年までの39年間に875を超える試合を放送。有料ケーブルテレビの最大手としてビッグマッチを手掛け、ボクシング界に大きな影響力を持つ。王座認定団体と同等以上のボクシングの権威とされ、WBC執行部長のマウリシオ・スライマン、WBA(世界ボクシング協会)副会長のヒルベルト・メンドサの両者も、HBOやShowtimeの番組に出場できれば一流のボクサーと口を揃える。その発言は選手のマッチメイクや階級変更のタイミングにまで及ぶが、これらの姿勢については「(元実況担当の)ラリー・マーチャントはいつプロモーターライセンスを取得したのか」、あるいは「HBOは一部の選手を過保護に扱っている」といった批判もあった。 コンピュボックス社のシステムを利用したパンチのコンピュータ集計、試合当日のウェイトの公開、ハロルド・レダーマンの採点などがHBOの中継番組の個性となっていたが、コンピュータ集計は後にShowtime、NBC、ESPN2、エピックスの他、トップランク社のPPVやディベラ・エンターテインメントの『ブロードウェイ・ボクシング』などでも採用されている。出演者が王座認定団体の名を出すことはなく、世界タイトルが価値を下げる中、世界タイトルが懸かっているかどうかには関係なく、試合の面白さ、選手の強さ、将来性の観点から独自の基準で扱うカードを選んでいる。大きな試合はPPVで販売。60か国にネットワークを持ち、それ以外の国にも番組を販売しており、収益の30パーセントは国外から入って来ている。 2010年7月、当時HBOスポーツ社長を務めていたロス・グリーンバーグは、米国はヘビー級の有力選手が不足しており、ヘビー級への関心を失っているとして、同級の中継から手を引くと発表した。
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