リアル感
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 22:52 UTC 版)
本作の大きな特徴は、「マッハGoGoGo」などそれまでの日本の車漫画作品が架空の車種しか登場しないのに対し、劇中に登場する車種を実際に存在するものにした点である。 登場するスーパーカーは、作者である池沢さとしの愛車や、作者のクルマ仲間の愛車であることが多かった。なお、後年の自動車漫画作品と異なる特徴として、劇中に登場する自動車は全てナンバープレートも描かれており、これらは池沢の愛車等、当時実際に登録されていたナンバーがそのまま使用された。 主人公達が競争を行う箱根ターンパイクなどの道路や、主人公達がたむろする喫茶店も実在のものである。また、星野一義などの自動車関連の実在の人物が登場することも多かった。 ロータスやフェラーリ、ポルシェなどのヨーロッパ製のスポーツカーが多数登場する一方で、日本車とアメリカ車の扱いは低く、端役扱いとなっていた。この当時の日本とアメリカの各メーカーはオイルショックだけでなくマスキー法などの厳しい排気ガス規制に追われ、スポーツカーを生産する余裕が無く、作中において活躍させるような車種がほとんど存在しなかった。アメリカ車については後年作者が「当時興味がなかった」という理由で端役扱いしたことを述べている。
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