ランゲルハンス島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/17 18:17 UTC 版)
「パウル・ランゲルハンス」の記事における「ランゲルハンス島」の解説
インスリンやグルカゴンなどを産生する膵臓の細胞塊で、膵島とも呼ばれる。膵臓の大部分は消化液である膵液を分泌する外分泌腺だが、ランゲルハンス島はホルモンを分泌する内分泌腺である。ランゲルハンスは1869年にベルリン病理学研究所における彼の博士号のための研究のなかでこれらの細胞を発見した。
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ランゲルハンス島(内分泌部)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 04:22 UTC 版)
「膵臓」の記事における「ランゲルハンス島(内分泌部)」の解説
膵臓中に散在するランゲルハンス島の数は、20万から200万個程度といわれている。標本を作製してランゲルハンス島を特殊な染色法で観察すると、ランゲルハンス島を構成する細胞は、染色液による染まり方の違いから、α細胞(A細胞)、β細胞(B細胞)、δ細胞(D細胞)、PP細胞などに分けられる。α細胞はグルカゴン、β細胞はインスリン、δ細胞はソマトスタチン、PP細胞は膵ポリペプチド(英語版)を分泌する細胞である。 グルカゴンは血糖を上昇させる働きがある。インスリンはホルモンの中で唯一、血糖を低下させる働きがある。 インスリン抵抗性などによって生じた高血糖状態は、β細胞内において、大量の活性酸素種の生成やタンパク質とグルコースとの糖化反応を引き起こす。一般に糖毒性と呼ばれるこの現象は、β細胞のインスリン含量の減少やβ細胞数の減少を引き起こすと考えられる。 ヘプシジン(en:Hepcidin)は主に肝臓で産生される一種のペプチドホルモンであり、腸からの鉄の過剰な吸収を抑制する作用を有し、鉄代謝制御を行っている。このヘプシジンは膵β細胞にも発現している。膵β細胞が糖代謝のみならず鉄代謝にも関与している可能性を示している。鉄結合性タンパク質の一種であるフェリチン値の上昇は糖尿病のリスクとの相関が指摘されている。
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