ラテン語頭文字語説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 09:21 UTC 版)
「シューボロウ碑文」の記事における「ラテン語頭文字語説」の解説
1つの提案は、8文字がジョージ・アンソンによる亡妻への暗号化された献呈の辞であるということである。1951年に、オリバー・ストーナーは、これらの文字がラテン語の「Optimae Widower Optimae Sororis Viduus Amantissimus Vovit Virtutibus」(「最高の妻、最高の姉妹、最も献身的な未亡人があなたの美徳に捧げる」)の頭文字語である可能性がある、と推測した。これは、ブレッチリー・パークの元従業員シーラ・ローンが好んだ解決策であった。しかしながら、この文の文法は不正確である、ラテン語の規則に従った略語を勝手気ままに拡張することはできない、と指摘されている。 スティーブ・レジンバルは、これら文字を「虚栄心の虚栄心、説教者は言う。すべては虚栄心である」というフレーズの新しいラテン語訳を表すものとして解釈する(欽定訳聖書 伝導の書第12章第8節[伝道者云ふ空の空なるかな皆空なり])、つまり「Orator Ut Omnia Sunt Vanitas Ait Vanitas Vanitatum」。彼は、このフレーズが、トマス・アンソンの仲間の一人ジョージ・リトルトンのアルコーブに刻まれたかもしれない以前の碑文「OMNIA VANITAS」の出典であるかもしれないと推測している。 元NSA言語学者のキース・マッシーは、この文字をラテン語の「Oro Ut Omnes Sequantur Viam Ad Veram Vitam」(「わたしはすべての人が真の人生への道をたどることを祈っている」)の頭文字語として、聖句ヨハネによる福音書第14章第6節『Ego sum Via et Veritas et Vita』(「われは道なり、真理なり、生命なり」)を参照して、解釈している。
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