ライヴ当日
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 07:54 UTC 版)
「ルーフトップ・コンサート」の記事における「ライヴ当日」の解説
屋上のステージはマル・エヴァンズの手配により設置された。エンジニアのグリン・ジョンズとアシスタント・エンジニアのアラン・パーソンズは、強風のためにノイズが入ることを避けるために、地元のマークス&スペンサーで女性用のストッキングを購入し、マイクに被せた。 12時30分開始の予定だったが、ハリスンとスターが渋っていたため、その時刻になってやっとメンバー4人とプレストンが屋上に現れた。12時40分ごろから始まったライヴ・パフォーマンスでは「ゲット・バック」、「ドント・レット・ミー・ダウン」、「アイヴ・ガッタ・フィーリング」、「ワン・アフター・909」、「ディグ・ア・ポニー」の5曲が計9テイク演奏されたほかに、「アイ・ウォント・ユー」と「女王陛下万歳」の短いジャムが演奏された。また、レノンは曲の合間に「ダニー・ボーイ」と「A Pretty Girl Is Like a Melody」の短いフレーズを歌った。 ランチタイムのビジネス街で突如始まった演奏により、道路には屋上を見上げる群衆が、近隣のビルの屋上には人だかりができ、中には梯子でアップル社の屋上近くまでやってくる人までいた。騒音への苦情により警察官が駆け付けた。ビートルズとプレストンは、演奏を中止させるために屋上に上がってきたであろう警察官に気づいたもののそのまま演奏を続け、レノンの「I'd like to say "Thank you" on behalf of the group and ourselves and I hope we passed the audition.(グループを代表し「ありがとう」を申し上げます、オーディションに通ると良いのですが)」というジョークで42分間の「コンサート」を終えた。この件で逮捕などの措置はなかったが、後にスターは「警官に羽交い締めにされて逮捕され、そのシーンを映画のラストに使いたかった…」と語っている。これがビートルズの最後のライヴ・パフォーマンスとなった。
※この「ライヴ当日」の解説は、「ルーフトップ・コンサート」の解説の一部です。
「ライヴ当日」を含む「ルーフトップ・コンサート」の記事については、「ルーフトップ・コンサート」の概要を参照ください。
- ライヴ当日のページへのリンク