ライディングギアとデザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 02:35 UTC 版)
「バレンティーノ・ロッシ」の記事における「ライディングギアとデザイン」の解説
ロッシはビジュアルデザインに対する大きなこだわりを持っている。ヘルメット、ツナギやマシンにキャラクター、パロディなどの遊び心にあふれたステッカーを多数製作、貼付したり、スペシャルペイントを行っている。ヘルメットデザインの多彩さは他のライダーの及ぶところになく、毎年2~3つのデザインを1シーズンのうちに使用している。地元イタリアGPでは毎年スペシャルデザインを用意している。2001年までは地元イタリアGPでマシン自体にスペシャルカラーを施していた。デザインで最も用いられるモチーフが月と太陽であり、これはロッシ自身の二面性を表しているという。使用するヘルメットメーカーは一貫してイタリアのAGV。現在のグラフィック担当はアルド・ドルディ。2008年イタリアGPでは、自らの顔写真をヘルメット頭頂部にデザインし(ストレートなどで伏せると正面を向くようになっている、この時の顔は「ブレーキングポイントで踏ん張った時の顔」であった)特に話題を呼んだ。 パロディ、自虐ネタが好きで、2004年序盤に4位が続いて迎えた地元イタリアGPでは、ヘルメットに木のメダルをデザインし(金・銀・銅に次いで4位は木という意味で、イタリアの洒落である)、「自分には4位がお似合いだ」というメッセージを込めた(結果は優勝)。また不振が続く2006年には、シートカウルが定位置になっているブルドッグのステッカーにランキング1位のライダーと自分とのポイント差を気温差のように表示し、ポイント差が開くとマイナスの度合いが開きブルドッグが凍えていく、という皮肉なデザインを使っていた(普段のブルドッグは暑そうにしている。最大時にはブルドッグはアイスブロックで覆われていたが、その後ポイントが縮まりアイスブロックは撤去された)。 革ツナギなどのライディングウェアは、GPデビュー時から全て同じくイタリアのダイネーゼと契約している。1996年、1997年にはアルパインスターがチームのスポンサーとなったが、このときもダイネーゼのツナギを使用した。その後ヤマハに加入すると、チームはアルパインスターのシャツを採用していたが、ロッシはダイネーゼとの契約を維持した。2011年、2012年はドゥカティのファクトリー・チームに加入し、チームはプーマのシャツを採用していたが、ここでもロッシはダイネーゼとの契約を維持した。
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