ユーザーエージェント名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:59 UTC 版)
「Mozilla」の記事における「ユーザーエージェント名」の解説
詳細は「ユーザーエージェント」を参照 HTTPリクエストヘッダ中で、クライアントからサーバにクライアントの種類を示す情報として、ユーザーエージェント文字列と呼ばれる文字列が送信される。これを観察すると、ネットスケープナビゲーター(の子孫)では「Mozilla/バージョン名」と実行中のオペレーティングシステム等についての幾つかの情報を確認することができる。 ネットスケープブラウザは他のブラウザにはない多くの機能を最初に実装して市場を急速に支配するようになった。そのため、ユーザーエージェント文字列内の "Mozilla" などを検出して、ネットスケープでしか動作しない、あるいはそうでなくても、ネットスケープでのみ完全に動作する、といった設計の多くのサイトが作られた。それゆえ、競合ブラウザはそのようなサイトでも動作するようにエミュレート(クローキングあるいは「偽装」)するようになった。この最初の例がInternet Explorerがユーザーエージェント文字列の最初に Mozilla/バージョン (compatible; MSIE バージョン ...) を使うようになったことである。これによって、開発上の主要なライバルであるネットスケープ用のコンテンツを受け取ることができた。それ以来、このユーザーエージェント文字列の書式は他のユーザーエージェントに真似され、「本家」たる Netscapeの開発が終了して久しい今日でさえユーザーエージェント文字列中に Mozilla を含めることが続いている。 古いアクセス解析プログラムなどでは、ユーザーエージェント名が「Mozilla/5.0」から始まるものをNetscapeシリーズのバージョン5と判断した物もあったようだが、それは誤りである(そもそもNetscapeのバージョン5は開発が中止されている)。 詳細は「ブラウザ戦争」を参照
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