ユピテルとテティス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 21:28 UTC 版)
『ユピテルとテティス』(仏: Jupiter et Thétis, 英: Jupiter and Thetis)は、フランス新古典主義の画家ドミニク・アングルが1811年に制作した絵画である。油彩。『ジュピターとテティス』とも表記される。主題はギリシア神話であり、女神テティスがゼウス(ユピテル)に懇願するというホメロスの叙事詩『イリアス』第1巻の有名な場面から取られている。この作品はアングルがローマのフランス・アカデミーに留学していた時代に描かれた初期のもので、本国の美術アカデミーに留学の成果を示すために送った3つの作品のうちの1つである。ほかの2作品は1808年の『浴女』(La Grande Baigneuse)と『スフィンクスの謎を解くオイディプス』(Œdipe explique l'énigme du sphinx)。
- ^ a b c 『神話・神々をめぐる女たち 全集 美術のなかの裸婦3』p.99。
- ^ a b c “Jupiter and Thetis”. artble. 2018年6月14日閲覧。
- ^ 『イリアス』1巻364以下。
- ^ “Giove implorato da Teti di Ingres”. Frammentiarte: il portale semplice della Storia dell’Arte. 2018年6月18日閲覧。
- ^ a b c カリン・H・グリメ『ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル』p.24。
- ^ “Jean-Auguste-Dominique Ingres JUPITER AND THETIS”. サザビーズ公式サイト. 2018年6月14日閲覧。
- ^ 『アングル 週刊アートギャラリー43』p.1353。
- ^ a b c d e 高階秀爾「芸術の革命家・写実主義者アングル」(『アングル展』)。
- ^ カリン・H・グリメ『ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル』p.29。
- ^ カリン・H・グリメ『ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル』p.93。
- 1 ユピテルとテティスとは
- 2 ユピテルとテティスの概要
- 3 当時の反応
- 4 来歴
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