八重久作【ヤエキュウサク】(観賞樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第8101号 |
登録年月日 | 2000年 3月 30日 | |
農林水産植物の種類 | さくら | |
登録品種の名称及びその読み | 八重久作 よみ:ヤエキュウサク |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | 2005年 3月 31日 | |
品種登録者の名称 | 石井重久 | |
品種登録者の住所 | 山形県山形市大字釈迦堂12番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 石井久作 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「天の川」,「早生都」及び「横浜緋桜」から採取した自然交雑実生から育成されたものであり,花は八重咲きの広開形で紫ピンク色のやや大輪花である。樹形は箒状,樹高は亜高木性である。樹幹の色は灰褐色,皮目は多,樹皮の裂け方は横裂,枝の太さは中,色は褐色,分枝性は中である。葉全体の形は倒卵状楕円形,先端の形は尾状鋭尖形,基部の形は鈍形,葉縁(鋸歯)の状態は中,鋸歯の形は二重鋸歯,先端は芒形,葉の長さ,幅及び厚さは中,蜜腺の有無は有,位置は葉柄上部である。花序の形は散形状,花数は多である。蕾の色は鮮紫ピンク(JHS カラーチャート9205),花の向きは横向き,形は八重咲,開き方は広開形,大きさはやや大輪,花の色は紫ピンク(同9203),花弁全体の形は楕円形,花弁の切れ込みは少,基部の形は鈍形,旗弁の有無は有,表面の皺は少,長さはやや長,幅は中,花弁の数は11~20枚である。雌ずいと雄ずいとの長さの比は長,雄ずいの長さ及び数は中,がく筒の形は盤状形以外,盤状形以外のがく筒の形は長鐘形,がく筒の毛は無,がく裂片の形は長卵状三角形,花柄の長さは長である。花の香りは殆ど無,通常開花期は遅で,育成地(山形県山形市)では4月下旬~5月上旬である。「天の川」と比較して,花の色が紫ピンクであること,花弁の先端の切れ込みが少ないこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和63年に出願者のほ場(山形県山形市)において,「天の川」,「早生都」及び「横浜緋桜」から採取した自然交雑実生の中から選抜,以後,増殖を行いながら特性の調査を継続し,平成8年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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