モデル植物研究とは? わかりやすく解説

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モデル植物研究

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 09:20 UTC 版)

イネ」の記事における「モデル植物研究」の解説

イネは、生物学農学において、植物のモデル生物として用いられている。イネ主要穀物の中ではゲノムサイズ小さくトウモロコシ1/6小麦の1/40)、穀物遺伝情報を知る上でモデルとして好適とされる農研機構(旧農業生物資源研究所)がコシヒカリ・ファミリーである「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「あきたこまち」「ヒノヒカリ」を分析した結果6つDNA共通して受け継いでいることが判明している。特に興味深いのは明治時代東西横綱称された「亀の尾」「旭」のDNA引いていることが挙げられるゲノム研究所 (TIGR) やイネゲノム研究プログラム (RGP) 国際チームが「日本晴」のゲノムプロジェクト進行しており、イネゲノム塩基配列は、2002年12月に重要部分の解読完了し2004年12月には完全解読達成されている。先述のようにイネ単子葉植物モデル生物であり、植物としては双子葉植物であるシロイヌナズナ続いて2番目、単子葉植物としては初めての全ゲノム完全解読となったイネ洪水などで水没する呼吸出来ず枯れてしまうのが弱点だが、名古屋大学苅基行教授らが水没に耐えられるような伸ばす遺伝子解明した。他にも、いもち病にかかりにくいが食感の悪い「おかぼ」の遺伝子研究し食感失われない「ともほなみ」を2009年開発している。

※この「モデル植物研究」の解説は、「イネ」の解説の一部です。
「モデル植物研究」を含む「イネ」の記事については、「イネ」の概要を参照ください。

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