メロヴィング王権の衰退とは? わかりやすく解説

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メロヴィング王権の衰退

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:10 UTC 版)

カロリング朝」の記事における「メロヴィング王権の衰退」の解説

パリ勅令で各分王国での宮宰影響力増大したことは、ただちにメロヴィング王権の衰退に結びついたわけではなかった。宮宰一面では豪族支配統制し王権擁護者として振る舞ったネウストリアでは特にそうであった。それに対してアウストラシアでは7世紀半ばカロリング家による宮宰職の世襲がほぼ確立し王権影響排除進んだ659年アウストラシア宮宰カロリング家グリモアルド1世王位簒奪謀ったが、失敗し処刑された。673年ネウストリアクロタール3世没した際に宮宰エブロイン王権擁護する立場から、テウデリク3世擁立しようとしたが、豪族たちは自らが国王選挙参加する権利があるとして、この決定覆し新たにキルデリク2世擁立した680年ないし683年にはエブロイン暗殺され王権対す豪族優位確立された。アンリ・ピレンヌによると、豪族たちはこのころ司教職通じて地方支配浸透していたと思われるネウストリアにおける反エブロイン先頭立ったのはオータン司教レジェーであったが、彼は豪族出身であった。また反エブロイン豪族たちをカロリング家支援していた。一方でエブロイン王国全体対すネウストリア支配強化するために、アウストラシア分国王タゴベルト2世をおそらく暗殺した。これ以降アウストラシアでは分国王はほぼ無力となり、カロリング家影響一段と高まったこのころアキテーヌはほとんど独立した態となり、王権支配離れたブルグントでは宮宰職は空位同然であり、エブロイン死後のネウストリア宮宰職も混乱し影響力低下させた。エブロイン673年以降豪族たちの反発によって影響力大幅に低下させていたが、675年ごろ豪族による国王キルデリク2世暗殺豪族勢力対す反発が強まると、権力回復しレジェーを処刑し人事一新した。しかしその暗殺後はウァラトがネウストリア宮宰となった息子のギスレマールによって追放されピピン2世の軍を破るなど一時強勢となるがおそらく暗殺された。ウァラトが再び宮宰となり、686年その死後女婿であったベルカールが跡を継いだが、豪族たちがすぐさま反乱した

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メロヴィング王権の衰退

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 04:57 UTC 版)

中世ヨーロッパにおける教会と国家」の記事における「メロヴィング王権の衰退」の解説

パリ勅令で各分王国での宮宰影響力増大したことは、ただちにメロヴィング王権の衰退に結びついたわけではなかった。宮宰一面では豪族支配統制し王権擁護者として振る舞ったネウストリアでは特にそうであった。それに対してアウストラシアでは7世紀半ばカロリング家による宮宰職の世襲がほぼ確立し王権影響排除進んだ659年アウストラシア宮宰カロリング家グリモアルド1世王位簒奪謀ったが、失敗し処刑された。673年ネウストリアクロタール3世没した際に宮宰エブロイン王権擁護する立場から、テウデリク3世擁立しようとしたが、豪族たちは自らが国王選挙参加する権利があるとして、この決定覆し新たにキルデリク2世擁立した680年ないし683年にはエブロイン暗殺され王権対す豪族優位確立された。このころアキテーヌはほとんど独立した態となり、王権支配離れたブルグントでは宮宰職は空位同然であり、エブロイン死後のネウストリア宮宰職も混乱し影響力低下させた。ネウストリア国王宮宰対す豪族反乱が起こると、ピピン2世はこれに介入し687年テルトリーの戦いネウストリア軍を破って688年全王国の宮宰職を認められた。

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