メテオール2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 16:56 UTC 版)
「メテオール (人工衛星)」の記事における「メテオール2」の解説
後継であるメテオール2衛星は1967年に開発が決定され、1971年には予備的な設計は終了していたが分光計の開発に手間取り、テスト機である1号機の打上げは1975年7月11日までずれ込んだ。メテオール2は衛星の寿命が6ヶ月から1年に向上し、また気象データを軍用のAPPI (Autonomous Points of Information Collection) 受信局に直接送信する能力を備えていた。このAPPI受信局はソ連とその衛星国に約50ヶ所存在していた。重量は約1,300kgであり、以下のセンサを搭載していた。 昼間・夜間ともに雲と地表を観測可能な可視光(波長500~700nm)・赤外線(波長800~1200nm)TVカメラ 宇宙空間の電磁場観測用放射計測センサ 鉛直気温分布観測用赤外放射計(8チャンネル) 1975年から打ち上げが始まったメテオール2は、1982年に利用可能であると宣言されその後1993年まで計21機の衛星がプレセツクより打ち上げられた。打ち上げ機には8号機を除く1~10号機にはボストーク-2Mが、それ以外には打ち上げ前の手順を簡単にするため、ツィクロン-3が用いられた。投入された軌道は打ち上げ機により異なり、ボストークを用いたものは軌道傾斜角81.3度、近地点約850km、遠地点約900kmであり、ツィクロン-3を用いたものは軌道傾斜角82.5度、近地点940km、遠地点960kmであった。
※この「メテオール2」の解説は、「メテオール (人工衛星)」の解説の一部です。
「メテオール2」を含む「メテオール (人工衛星)」の記事については、「メテオール (人工衛星)」の概要を参照ください。
- メテオール2のページへのリンク