ミラノ・スカラ座での研修、そして将来への目標
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「伊藤範子」の記事における「ミラノ・スカラ座での研修、そして将来への目標」の解説
オペラの仕事を通して、伊藤はイタリアの舞台が持つ強いドラマ性や素晴らしい舞台美術に惹かれるようになった。『道化師-パリアッチ-』などの創作の過程で、さらに舞台芸術を深く学びたいとの希望を持ち、2016年11月中旬から3か月にわたって文化庁の海外特別研修員としてミラノ・スカラ座バレエ団とバレエ学校で振付・演出・教授法を学んだ。 伊藤がスカラ座に行った当時、バレエ団では『ロメオとジュリエット』(ケネス・マクミラン振付)のリハーサルに入っていた。彼女が感銘を受けたのは、バレエ団のダンサーたちは一人ひとりがテンションの上げ方やドラマの作り方にそれぞれ長けていて、本番の舞台で見せる表現の素晴らしさであった。さらに舞台衣装や装置、オーケストラなどの総合芸術としての力にも圧倒され、歴史や文化の違いを実感したと語っている。 伊藤は「今回の研修で得たものを生かしたドラマを日本で作れたら。逆に海外へもっていくことを視野に入れた日本的な作品も創ってみたい。西洋的な『道化師』と日本的な作品とをパッケージにして、いつか海外で上演するのも夢のひとつです」と将来への目標を述べている。
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