ミニ肝臓とは? わかりやすく解説

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ミニ肝臓

読み方:ミニかんぞう
英語:mini-liveriPSC-LBs

iPS細胞人工多能性幹細胞)から作製された、肝臓似た小型構造通称2013年横浜市立大学谷口英樹教授らの研究グループ作製成功し成果を「Nature」誌で発表した谷口研究グループ論文では、「ミニ肝臓」は「iPSC-LBsiPS細胞)」と称されている。ミニ肝臓の作製は、iPS細胞培養して機能を持つ三次元的な器官分化させた世界初の例となった

ミニ肝臓は、iPS細胞由来肝細胞前駆細胞に、血管のもととなる内皮細胞と、細胞接着するはたらきを持つ間葉細胞混ぜて培養することにより作製された。ミニ肝臓は厳密に肝臓そのものではなく肝臓の原基相当する「肝」であるが、生体移植する正常な肝臓同様に血管発達させ、タンパク質の合成解毒作用など、肝臓が持つ機能果たしていたという。ミニ肝臓を重度肝不全罹患したマウス移植すると、9割が生存した報告されている。

将来的には、ミニ肝臓を血管注射して肝臓送り込むことで臓器治療を行う、「臓器原基移植療法」が可能になるといわれており、10年以内実用化目指し研究進められている。この治療法実現すれば従来臓器移植代わる肝臓疾患治療法となることが見込まれる

関連サイト
Vascularized and functional human liver from an iPSC-derived transplant - Nature



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