ミナミユタカ

品種登録データベース

ミナミユタカ【ﾐﾅﾐﾕﾀｶ】（飼料作物）

	登録番号	第15001号
	登録年月日	2007年 3月 15日
	農林水産植物の種類	稲
	登録品種の名称及びその読み	ミナミユタカ 　よみ：ﾐﾅﾐﾕﾀｶ
	品種登録の有効期限	25 年
	育成者権の消滅日
	品種登録者の名称	宮崎県
	品種登録者の住所	宮崎県宮崎市橘通東２丁目１０番１号
登録品種の育成をした者の氏名	加藤浩、吉岡秀樹、井場良一、上田重英、堤省一朗、三枝大樹、若杉佳司、中原孝博、竹田博文
登録品種の植物体の特性の概要
この品種は、「モーれつ」の種子にγ線を照射して育成されたものであり、育成地（宮崎県宮崎郡佐土原町）における成熟期は晩生、稈の長さが極長、脱粒性が難の飼料向きの粳品種である。稈の長さは極長、太さは太、止葉葉身の姿勢（初期観察）は立、葉身表面の毛茸は無又は極少、葉の緑色の程度は淡緑、葉耳のアントシアニン色は無である。穂の主軸の長さは長、穂数はやや少、穂の抽出度は抽出（穂だけ）、湾曲程度は垂れる、穂型は紡錘状、外穎の毛茸の多少は中、穎色は黄白、外穎先端の色（ふ先色）は赤、護穎の長さは中、色は黄白、穎のフェノール反応は有、着色は中、芒は無である。玄米の長さは長、幅は狭、形は紡錘形、色は白、香りは弱である。胚乳の型は粳、出穂期（50％出穂）及び成熟期は晩生である。穂発芽性は易、耐倒伏性は極強、脱粒性は難である。穂いもち及び葉いもちほ場抵抗性は強、しま葉枯病抵抗性品種群別は外国稲型（St2i）である。胚乳のアミロース含量は６型である。「モーれつ」と比較して、脱粒性が難であること等で、「ユメヒカリ」と比較して、稈が長いこと、外穎先端の色（ふ先色）が赤であること、脱粒性が難であること等で区別性が認められる。
登録品種の育成の経過の概要
この品種は、平成13年に独立行政法人生物資源研究所（茨城県常陸大宮市）において、「モーれつ」の種子にγ線を照射し、宮崎県総合農業試験場（宮崎郡佐土原町）において、14年に処理第２代で個体選抜を行い、以後、固定を図りながら特性の調査を継続し、16年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。