マレーシアへの供与
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/06 21:57 UTC 版)
「のじま (巡視船・2代)」の記事における「マレーシアへの供与」の解説
2016年6月に同番号・同船名のくにがみ型巡視船が進水しており、2017年1月24日に本船は解役となったが、南シナ海でのマレーシア海上法令執行庁(英語版)(MMEA)の海上警備能力強化を支援するため、本船と「えりも」を2017年中にマレーシアに供与する事となった。 本船は広島県尾道市のジャパン マリンユナイテッド因島工場で改修を行い、2017年5月31日にマレーシアへ向けて因島を出港した。回航はサイフル・リザン・イブラヒム(Saiful Lizan Ibrahim)船長以下マレーシア側要員25名と日本側要員13名によって行われたが、回航に先立って日本で2週間の慣熟訓練が行われている。本船は沖縄、台湾、香港、フィリピンを経由し6月8日にマレーシア・サバ州コタキナバルのセパンガー海軍基地へ到着した。ドックで2日間の整備の後に本船はセランゴール州クラン港へ向かい、7月15日に同港の海軍水路センターにて命名・披露式が行われた。本船はプルリス州の王都アラウに因みアラウ(KM Arau 8704) と命名された。 本船はペカン(KM Pekan 9203, 元えりも)に次いでマレーシア海上法令執行庁で2番目に大きな巡視船である。アラウは補給なしで21日間活動するなど従来の船艇に比べて高い能力を持ち、海上での警備・捜索救難活動のほか、今後整備される同庁の大型巡視船の乗員に対する練習船としても運用されるものと考えられている。なお海上保安庁時代の主武装であったJM61-M 20mm多銃身機銃は供与にあたって撤去されたものの銃座そのものは残置されており、将来的に30mm級の機銃や無人航空機(UAV)などを搭載する可能性もある。
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