マルバトウキ属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 00:39 UTC 版)
マルバトウキ属(マルバトウキぞく、学名:Ligusticum L.)は、セリ科の属で、北半球に分布し、約60種あり、日本にはマルバトウキのみ1種が分布する。多年草で、葉は3出複葉または3出羽状複葉になる。花は複散形花序をなし、その基部に総苞片が、小花序の基部に小総苞片がある。ふつう萼歯片はなく、花弁は5個で白色。雄蕊は5個、花柱は2個あり、花柱の基部に隆起する柱下体は平たい円錐形になる。果実は分果の側面、ときに背面から圧扁を受け、油管は平たく途中で消える種がある。成熟した果実は、種子と果皮が分離する。属名、Ligusticum は、ラテン語で古代イタリアの Liguria 地方(リグーリア州)の形容語 Ligusticos に由来する。Liguria 地方では栽培品の薬用のセリ科植物が多かったという。 山崎敬 (2001) は、セリ科シラネニンジン属 Tilingia Regel について、「果実の稜の張り出す程度の違いで,マルバトウキ属 Ligusticum から区別されているが,大きな差異は見いだせないので,中国での処置と同様にマルバトウキ属として扱った」として、本属に含める見解を採る。
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