マインド・ゲームス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/19 17:02 UTC 版)
『マインド・ゲームス』 | ||||
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ジョン・レノン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1973年7月 | – 1973年8月|||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | アップル・レコード | |||
プロデュース | ジョン・レノン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ジョン・レノン アルバム 年表 | ||||
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『マインド・ゲームス』(英語: Mind Games)は、1973年に発表されたジョン・レノンのアルバム。当初は『ヌートピア宣言』という邦題だった。全英6位・全米9位を記録した。
解説
『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』から約1年ぶりに発売されたアルバム。前作は政治的な色が強く商業的に失敗したため、レノンは大衆に受け入れられるアルバムを作るため、グリニッジ・ヴィレッジのアパートにてデモ音源の制作を開始した[1] 。
当時のレノンは複数の問題を抱えていた。アメリカ合衆国滞在中、強制退去などを巡り頻繁に刑事訴追されていたことに加え、政治活動を理由に連邦捜査局に行動を監視されていたのである[1] 。レノンはそのストレスに耐えながら僅か1週間で本作の全収録曲を書き上げた[2]。
本作には「The Plastic U.F.Ono Band」というバックバンドが参加。メンバーは、デヴィッド・スピノザ(ギター)、ゴードン・エドワーズ(ベース)、ケン・アッシャー(キーボード)、ジム・ケルトナー(ドラム)、アーサー・ジェンキンス(パーカッション)、マイケル・ブレッカー(サックス)、バック・ボーカルのサムシング・ディファレント(クリスティン・ウィルトシャー、ジョセリン・ブラウン、キャシー・マル、エンジェル・コークリー)である。
また、このアルバムのセッションがニューヨークで開始されたのと同時期に、レノンとオノ・ヨーコは別居を開始した[3] 。
また、本作は以前からプロデュースを担当していたフィル・スペクターではなく、レノン自身によってプロデュースされた[4]。
収録曲
サイド 1
- マインド・ゲームス - "Mind Games"
- タイト・A$ - "Tight A$"
- あいすません - "Aisumasen (I'm Sorry)"
- ワン・デイ - "One Day (At a Time)"
- ブリング・オン・ザ・ルーシー - "Bring on the Lucie (Freda Peeple)"
- ヌートピア国際賛歌 - "Nutopian International Anthem"
サイド 2
- インテューイション - "Intuition"
- アウト・ザ・ブルー - "Out the Blue"
- オンリー・ピープル - "Only People"
- アイ・ノウ - "I Know (I Know)"
- ユー・アー・ヒア - "You are Here"
- ミート・シティ - "Meat City"
2002年再発売盤CDボーナス・トラック
- あいすません(ホーム・ヴァージョン) - "Aisumasen (I'm sorry) = Home Version"
- ブリング・オン・ザ・ルーシー(ホーム・ヴァージョン) - "Bring on the Lucie (Freda Peeple) = Home Version"
- ミート・シティ(ホーム・ヴァージョン) - "Meat City = Home Version"
レコーディング・メンバー
- ジョン・レノン - ボーカル、コーラス、ギター、クラビネット、パーカッション
- ケン・アッシャー - ピアノ、ハモンドオルガン、メロトロン
- デヴィッド・スピノザ - ギター
- ゴードン・エドワーズ[5] - ベース
- ジム・ケルトナー[6] - ドラム
- リック・マロッタ[7] - ドラム
- マイケル・ブレッカー[8] - サックス
- スニーキー・ピート・クライノウ - ペダル・スティール・ギター
- サムシング・ディファレント(クリスティン・ウィルトシャー、ジョセリン・ブラウン、キャシー・マル、エンジェル・コークリー) - バック・ボーカル
脚注
- ^ a b Blaney, John (2005). John Lennon: Listen to This Book (illustrated ed.). [S.l.]: Paper Jukebox. p. 127. ISBN 978-0-9544528-1-0
- ^ Blaney 2005, p. 128
- ^ Cepeda, Adrian Ernesto. “"Bring on the Lucie": Lennon's Last Overtly Political Stand”. PopMatters 2022年2月2日閲覧。.
- ^ Calkin, Graham. “Mind Games (song)”. Jpgr.co.uk. 2022年2月2日閲覧。
- ^ スタッフのメンバー
- ^ ジョージ・ハリスンの作品にも参加
- ^ ブ「リング・オン・ザ・ルーシー」と「ミート・シティ」に参加(ケルトナーと共に)
- ^ パーラメントのアルバムにも参加。ブレッカー・ブラザーズを結成
外部リンク
- Mind Games - John Lennon
固有名詞の分類
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