ポラリスに関する伝承とは? わかりやすく解説

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ポラリスに関する伝承

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 10:22 UTC 版)

ポラリス (恒星)」の記事における「ポラリスに関する伝承」の解説

地球から見て北極星はほとんど動かないという特殊な性質があるため、世界各地では一般的に不動の星として認識されており、様々な伝承残っている。ところがその中にあって、日本においてはポラリスも僅かだが動くことが、民間伝承として伝えられている。伝承とは次のようなものである江戸時代大坂に、日本海の北回り航路交易をしていた桑名屋徳蔵という北前船親方がいた。ある夜留守を預かる徳蔵の妻は、機織りしながら時々夫を思っては北の窓から北極星見ていた。すると北極星が窓の格子隠れる時があり、彼女は北極星は動くのではないか疑い持った。そこで次に彼女は眠らないようにをはったたらいの中にすわって一晩中北極星観察して間違いなく動くことを確かめた帰ってきた徳蔵に彼女はこのことを告げ、この事実船乗りたちの間に広まっていった。 この伝承は、ポラリス可動性説いたものの一つである。伝承瀬戸内海沿岸主として広く分布しており、当事者の名前、苗字職業、妻の作業内容ポラリス可動性発見したシチュエーションなどに様々なバリエーションがある。また、名前の類似から天竺徳兵衛されたり職業から紀伊国屋文左衛門とする地方もある。 ただし、ポラリス北極星として認識されるようになったのは、ヨーロッパで大航海時代となった16世紀1500年代になってからのことである。この伝承は1800年代のことになるが、当時ポラリス北極距離2度満たずポラリス可動性気付いたのは北極距離3度近くあった1600年頃だと推定されている。なお、これはあくまで民間での話であって歳差は(その原因についてはともかく)古くから知られていたので、学問的には、北極星遷移することは洋の東西を問わず常識であった

※この「ポラリスに関する伝承」の解説は、「ポラリス (恒星)」の解説の一部です。
「ポラリスに関する伝承」を含む「ポラリス (恒星)」の記事については、「ポラリス (恒星)」の概要を参照ください。

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