ボデー・アライメント計測の重要性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/05/18 14:18 UTC 版)
「ボデー・アライメント」の記事における「ボデー・アライメント計測の重要性」の解説
左右比較や対角測定、部品の現物合わせだけでボデー修正していた時代もあったが、カーメーカーのボデー寸法図又はジグ式専用のボデー寸法図を見ながら、ボデーを復元していくようになったことで、計測についての重要性が増している。現状、計測なしにボデー修理復元はできない。目視の左右比較や対角の確認、現物合わせは、それを補うためのものとなっている。 計測の基本は、まず水平でフラットな計測基準面があり、そこから縦・横・高さで基準点が示されていること。 計測は、修理にかかる前、作業中、作業終了後に行う。 修理作業にかかる前の計測は、損傷している範囲とその程度を測定結果の数値から読み取り、それによって修正の方法と作業の段取りを考えるのが目的である。 作業中の計測は、修理部分や範囲全体を、作業の都度又は区切りの段階で計測しながら、正しい位置へと復元していく。このときは、三次元方向(縦・横・高さ)で歪みの状態を把握して、正しい位置を図で描き、適切なポイントから引き作業をしていく。縦・横・高さの三次元でポイントは動く。 作業終了後の計測は、復元が終了した時点で、損傷範囲全体と、ここの部分の計測基準点と、基準点間の数値を測定し、正確に復元できたか確認する。また修理の過程で、引き力により、損傷範囲以外にも力が波及したり、あるいは別方向への力へと変化することがある。このため、修正前の損傷範囲を超えて別の損傷を引き起こすことがあるので、さらに広い範囲に目を向けて確認作業を行う必要がある。 測定作業の基本 基準となる面が設定できること ボデー各ポイントの縦・横・高さが計測できること 計測作業の目的 修正前の計測損傷範囲の把握 修正方法の図式化 作業計画を立てる(段取り) 作業中の計測損傷範囲の復元状態の確認 損傷部位の正しい位置の設定 作業後の計測正しく復元されているかの確認 二次損傷の有無の確認 理想的な計測 修正作業の障害にならない アンダーボデーとアッパーボデーが常に計測できる 対称・非対称・対角寸法が計測できる カーメーカーのボデー寸法図で計測できる 平面投影寸法・直線距離寸法のいずれでも計測できる
※この「ボデー・アライメント計測の重要性」の解説は、「ボデー・アライメント」の解説の一部です。
「ボデー・アライメント計測の重要性」を含む「ボデー・アライメント」の記事については、「ボデー・アライメント」の概要を参照ください。
- ボデーアライメント計測の重要性のページへのリンク