ボクシング以外の暫定王座
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 00:42 UTC 版)
「暫定王座」の記事における「ボクシング以外の暫定王座」の解説
UFC、修斗、キックボクシング、WWEなどの各種格闘技でもボクシング同様の暫定王座を設けることがある。細部のルールは各団体によって異なるが、大まかな部分はプロボクシングと同じである。 一方、選手権試合が正規王座決定戦の条件を満たさないために「暫定王座」となることもあり、この場合正規王座は置かれず、本来の「暫定王座」とはニュアンスが異なるものである。この事例としては「Dynamite!! 〜勇気のチカラ2010〜」におけるアリスター・オーフレイム対トッド・ダフィーの試合がDREAMヘビー級暫定王座決定戦として行われ、勝ったオーフレイムが同暫定王座を戴冠した。これは元々オーフレイムがジョシュ・バーネットかアンドレイ・アルロフスキーと正規王座決定戦として対戦する予定だったのが、両者とも交渉がまとまらず、折衷案としてダフィーとの「暫定王座」決定戦となったものである。 新日本プロレスでも過去に一度、IWGPタッグで暫定王者が置かれたことがある。第48代王者であった蝶野正洋&天山広吉組が蝶野の左腕手術のため防衛戦を行えず、タイトルマッチが長期開催できない状態となった。IWGP実行委員会は2006年7月2日に越中詩郎&真壁刀義組とバーナード&トムコ組の間で暫定王座決定戦を実施。勝利した真壁&越中組が暫定王者となった。その後、7月17日に中西学&大森隆男組が真壁&越中組から暫定王座を奪取。9月20日付けで蝶野&天山組の持つ第48代IWGPタッグ王座が剥奪されたため、同日付けで中西&大森組が正式に第49代IWGPタッグ王者となった。なお、2代遡った第46代王者の鈴木みのる&高山善廣組が高山の長期欠場により王座を剥奪された際、高山が暫定王者として健介&鈴木組を指名したが許可されなかった経緯もある。 また、暫定王者ではないが、2012年から毎年G1の優勝者には直近のシリーズでのIWGP挑戦ではなく、翌年1月4日に開催される東京ドームイベント「レッスルキングダム」にてIWGPヘビー級選手権への挑戦権利書が挑戦者記入欄が無記入の状態で贈呈されることとなった。権利書を贈呈されたG1優勝者には残りの半年間、その権利書を狙う挑戦者を相手に防衛戦を課せられることとなり、「防衛に成功すれば保持者のまま次の防衛戦に、防衛に失敗すれば権利書は移動」の繰り返しを行い、年末のビッグイベント終了時に権利書の挑戦者欄に所有しているレスラーの名前が記入され、「東京ドームのメインイベントの挑戦者」として正式に選ばれることとなる。権利書所持者も防衛戦を行う点や統一選を行う点など暫定王者に類似する点もある。
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