ボウアオノリとは? わかりやすく解説

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ボウアオノリ Ulva intestinalis Linnaeus

アオサ目 アオサ科 (Ulvales Ulvaceae)
ボウアオノリ 生態写真
潮間帯上部から中部岩上またはタイドプールなど
分   布
日本各地
Swedish Lappland.
ボウアオノリ 生標本写真
(生標本写真)

からだは管状細長い1層細胞層が円筒状に配列する分枝することはほとんど無い。岩上の一カ所から幾本も集まって束のように出ている。手触り柔らかい生体黄緑緑色。波の荒い岩上では長さ1cmにも満たないが,栄養の多い内湾河口近くでは100cmに達することもある。 広く養殖されているスジアオノリと同様に香り良く干して食用とされる

属名Ulva女性名詞で,ケルト語ul)に由来する種小名intestinalis」は,「腸のの意味

長さ10~20cm 環境により 1~100cm 幅:0.21cm


ボウアオノリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/03 14:31 UTC 版)

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ボウアオノリ
ボウアオノリの接写画像
分類
: 植物界 Plantaeもしくは
アーケプラスチダ Archaeplastida
: 緑藻植物門 Chlorophyta
: アオサ藻綱 Ulvophyceae
: アオサ目 Ulvales
: アオサ科 Ulvaceae
: アオサ属 Ulva
学名
Ulva intestinalis Linnaeus, 1753 [1]
和名
ボウアオノリ
英名
grass kelp, gutweed

ボウアオノリ(Ulva intestinalis) は、アオサ藻綱アオサ属に属する藻類の1種で、gutweed [2] あるいは grass kelp [3] などの別名でも知られる。2000年代初頭に分類学的再検討がなされるまで、本種を含む管状の藻体を持つ藻はアオノリ属(Enteromorpha)に分類されていた。

分布

アラスカに近い ベーリング海アリューシャン列島ピュージェット湾, 日本, 朝鮮メキシコロシアなどにみられる[4]。また、イスラエルヨーロッパ諸国 (アゾレス諸島, ベルギーデンマークアイルランド島ノルウェーポーランドなど)、バルト海地中海でも分布が確認されている[5]

環境耐性

本種は海水以外に淡水でも生育することが可能であり、その中間の汽水域にも見られる[6]。ちなみに、生育場所によって耐寒性に差が見られるものの、例えば北海道小樽市で採取されたボウアオノリは、-20 ℃の環境にも24時間ならば耐えられた[7]。しかし、同じ-20 ℃でもそれ以上の時間が経過すると次第に凍死してゆき、4日間経つとほとんどが死滅した[7]。また、-20 ℃ならば耐えられた24時間であっても、-25 ℃では24時間経過するとほぼ全てが凍死した[7]

形態

藻体は長さ10cmから30cm、幅6mmから18mmで、先端は丸い[8]

食用

ボウアオノリは食用にできる藻類の一つである。例えば能登では、春に酢の物などとして消費される場合がある[9]。また例えば、伊豆の松崎町では河口部の汽水域で「川ノリ」が1月から2月にかけて採取されているのだが、川ノリとして採取されている藻類の1種にボウアオノリも含まれている[10]。ここで採取された川ノリは、地元で味噌汁に入れるなどして食されている[11]

参考文献

脚注




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