ホーマン軌道とは? わかりやすく解説

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ホーマン‐きどう〔‐キダウ〕【ホーマン軌道】

読み方:ほーまんきどう

同一面にある軌道半径異な二つ円軌道の間で、一方からもう一方変更するための軌道外側軌道内接し、内側軌道外接する楕円軌道であり、近地点(または近日点)と遠地点(または遠日点)の2か所で推力与えることで変更できる。両軌道間を最も少なエネルギー移行する軌道として知られる人工衛星静止軌道にのせる際などに用いられるが、一般的に軌道面変更伴うため、厳密に同一面内で行われるホーマン軌道とは異なる。ホーマン遷移軌道ホーマン転移軌道ホーマントランスファー軌道


ホーマン軌道

最小のエネルギーで到達する「ホーマン軌道」

地球から打ち上げられる探査機は、地球公転速度(秒速30km)をあらかじめ持ってます。地球公転方向逆向き探査機投入した場合太陽から見て減速することになり、探査機地球周辺遠日点となるようなだ円軌道周回する人工惑星なります逆に地球公転方向探査機投入した場合太陽から見て加速することになり、探査機地球周辺近日点となるようなだ円軌道周回する人工惑星なります惑星探査機打ち上げる場合もこの原理利用していますが、最小エネルギー目的惑星到達させる軌道を「ホーマン軌道」といいます


「ホーマン軌道」より飛行日数が少ない「準ホーマン軌道」

「準ホーマン軌道」は、「ホーマン軌道」に飛ばす場合よりも、速度上げ打上げ方向少しだけ変えたりすることによって、遠日点または近日点達す前に目的惑星会合し飛行日数を減らすことができます。現在、ほとんどの惑星探査機は、この方法により打ち上げられています。


火星・金星へのホーマン軌道

火星(外惑星)へのホーマン軌道

探査機軌道を、地球公転軌道外側ふくらんでいくように、つまり、地球公転方向加速するように探査機打ち上げ遠日点火星出会うように飛行させます。この軌道での火星までの所要日数は、約260日です。


金星(内惑星)へのホーマン軌道

探査機軌道を、地球公転軌道内側入りこんでいくように、つまり、地球公転方向とは反対方向減速するように探査機打ち上げ近日点金星出会うように飛行させます。この軌道での金星までの所要日数は、約150日です。



ホーマン遷移軌道

(ホーマン軌道 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 23:36 UTC 版)

ホーマン遷移軌道(ホーマンせんいきどう、英語: Hohmann transfer orbit) またはホーマン軌道(ホーマンきどう、英語: Hohmann orbit)とは、同一軌道面にある2つの円軌道の間で、軌道を変更するための遷移軌道である。ドイツヴァルター・ホーマンが1925年に提案した。




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