ホタルの保護と復活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 22:24 UTC 版)
多摩動物公園昆虫館でホタル飼育技術を確立した矢島稔(日本ホタルの会名誉会長)は、昭和40年代以来、皇居ほか各地のホタル復活に手を貸してきた。現在では自然保護の気運も高まり、自然回復や河川の浄化を含めて、自治体などの取り組みとしてゲンジボタルの保護や放流が行われるようになっている。 しかし、ホタル復活を謳いながら実はビオトープが「造園業者が手掛ける箱庭」「人寄せパンダ」に過ぎなかったり、ホタルの養殖販売業者からホタルの幼虫や成虫を購入して放すだけだったりする場合も少なくない。ホタルをめぐってのトラブルも各地で発生しており、解決すべき課題も多い。 ホタルを放流したはいいが、川辺の護岸や植生により定着できない。 ホタル狩りの観光客がライトを点灯させ、ホタルの活動が妨げられた。 ホタル狩りの観光客が道を塞ぎ、地域住民の交通に支障を来たした。 川を汚さないようにと、子供たちの川遊びまでも禁止された。 ホタルとコイ(水生昆虫などを貪欲に捕食する)を同じ水域に放流した。 なお、他地域のゲンジボタル、または幼虫の餌となるカワニナを放流することは遺伝子汚染を引き起こすため、行うべきではない。 ホタルの研究会として、日本ホタルの会、陸生ホタル生態研究会、全国ホタル研究会、東京ゲンジボタル研究所、NPOホタルの会などがある。
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