ホタルの発光器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 08:59 UTC 版)
「ホタルルシフェリン」および「ホタルルシフェラーゼ」も参照 ホタルのもつ発光器は体内発光型で各種の補助装置を備えている。顆粒性の発光細胞層とその背後にある尿酸塩結晶の豊富な反射細胞 (reflecting cell)層からなる。どちらも中胚葉性で脂肪体に起源するとされる。発光細胞中のホタルルシフェラーゼはATPを使ってホタルルシフェリンから励起状態のオキシルシフェリンを生成する。これが基底状態のオキシルシフェリンに変化する際に黄緑色の光を放射する。発光器前面のクチクラは透明になって色素を失い、光を通すようになっている。発光細胞層は気管の細枝が細く入り込んでおり、発光に必要な酸素を供給する。同様に神経線維も入り込み、神経インパルスを伝達する。 ホタルの発光は異性個体間のコミュニケーションに用いる。
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