ホアルー特殊用途林
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/15 11:12 UTC 版)
「チャンアンの景観関連遺産」の記事における「ホアルー特殊用途林」の解説
「ホアルー特殊用途林」(英語: Hoa Lu Special-Use Forest, フランス語: Forêt usage spécial de Hoa Lu)は、2005年に設定された、面積3,375 haの森林保護区である。この保護区は本来、生物多様性の保護などを目的に設定された自然保護区である。世界遺産として生物多様性は評価理由になっていないが、世界遺産の範囲内には絶滅危惧種のブレティオデンドロン・トンキネンセ(英語版)(アオイ科)を含む500種以上の植物が見られ、動物相ではコウモリの多さなどに特色がある。 その一方、この保護区の本来の保護理由ではないが、保護区内には多くの洞窟があり、先史時代の遺跡が含まれる。一帯は更新世後期から完新世初期にかけて、海面上昇を含む様々な環境の変動の影響を受けてきた。そして、先史時代の紅河デルタ低湿地は居住に適さず、山間の高さ20メートルほどの洞窟が居住地になっていた。21世紀初頭の調査の結果、一帯での人類の生活痕跡は3万年前まで遡れることが明らかになっており、狩猟生活に使われた礫器や、調理に使われたと思われる火の痕跡が見つかっている。道具類の原料には当初玄武岩が使われたが、12,000年前あたりから石灰石も用いられている。 ホアルー近隣 ホアルー周辺の景観
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