プーチン大統領をサポート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 14:10 UTC 版)
「キリル1世 (モスクワ総主教)」の記事における「プーチン大統領をサポート」の解説
サンクトペテルブルク出身、またKGBのエージェントであった経歴も共通するプーチン大統領の精神的盟友であり、公に支持している。 プーチン大統領と、キリル総主教は、ルースキー・ミールという価値観で共通。現在のロシア政府をロシアのキリスト教文明の守護者と見なす世界観であり、旧ソ連やそれ以前のロシア帝国の領土はロシアの正当な勢力圏であるとする考え方である。 その実現を目指して、プーチン大統領が「政治的」にキリル総主教が「精神的」に取り組んでいる。 プーチン大統領が2012年と2018年に大統領に再選した際には、特別な祈りの儀式を行っている。 2022年ウクライナ侵攻を支持 キリル総主教は、2022年のウクライナ侵攻を支持する立場に立つ。ロシアの名門モスクワ大学の学長ヴィクトル・A・サドーヴニチィ(ロシア大学学長連盟)も同じ立場を表明しており、宗教界、教育機関のトップがともに侵攻支持の立場にいることになる。 キリル総主教は、プーチン大統領の軍事侵攻について「対立の起源は西側諸国とロシアの関係にある。NATOが約束を守らず、ロシアとの国境に近づき、軍備を増強してきた。さらに、西側はウクライナの人たちを再教育してロシアの敵に作り変えようとした」という軍事侵攻に理解を示す声明を発表。 軍事侵攻に際しては、ロシア軍を祝福し、「特別軍事作戦」に祝福を与えている。 この侵攻支持の立場は、各国のキリスト教関係者からも批判の声が上がっている。 (2022年ウクライナ侵攻を支持の詳細は、アメリカ版Wikipedia、Patriarch Patriarch Kirill of MoscowのPublic controversiesの項に記載されている) 同年5月4日、EUはキリル1世をロシアに対する経済制裁の対象リストに加えていたことが分かった。これに対し、キリル1世はブダペストのシリア正教会の総主教イグナティウス・アフレム2世やハンガリーのオルバーン首相などを通じて抵抗している。6月2日にEUはハンガリーからの受け入れを得るため、キリル1世を制裁リストから外したことが分かった。
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