ブラケットによる霧箱の改良とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ブラケットによる霧箱の改良の意味・解説 

ブラケットによる霧箱の改良(1920年代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/23 14:22 UTC 版)

霧箱」の記事における「ブラケットによる霧箱の改良(1920年代)」の解説

1920年から、ラザフォード研究室において、自動圧縮膨張繰り返す霧箱開発始まった。この研究ははじめ清水武雄によって行われ、それを引き継いだパトリック・ブラケットの手により1922年完成された。この霧箱ピストン自動的に上下し15秒に1枚間隔写真撮影することができた。 ブラケットはこの霧箱使って窒素原子アルファ線がぶつかる様子撮影した撮影した写真23,000のぼった。そしてそのうちの8に、入射したアルファ線の他に、1本の細く長い線と、1本の短く太い線の飛跡写っていた。細く長い線は陽子推定されたため、この反応アルファ粒子窒素原子衝突して窒素原子中の陽子をはじき飛ばした様子とらえたものだと判断できた。しかも、はじき返されアルファ線飛跡見えなかったため、このアルファ粒子窒素原子結合した推定できた。この現象は、ラザフォード1917年発表した理論一致するものであったまた、1927年、スコベルツィンは初め霧箱使用して宇宙線観測行った。この観測霧箱磁場をかけた状態で行われたが、撮影され宇宙線飛跡はほぼ真っ直であった。そのため、宇宙線磁場影響されないだけの高いエネルギー持っていることが明らかになった。さらに1929年には、飛跡霧箱中の1点からシャワーのように分散する現象観測したまた、ウィルソン霧箱開発により、1927年ノーベル物理学賞受賞した

※この「ブラケットによる霧箱の改良(1920年代)」の解説は、「霧箱」の解説の一部です。
「ブラケットによる霧箱の改良(1920年代)」を含む「霧箱」の記事については、「霧箱」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ブラケットによる霧箱の改良」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ブラケットによる霧箱の改良」の関連用語

1
10% |||||

ブラケットによる霧箱の改良のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ブラケットによる霧箱の改良のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの霧箱 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS