フェザリング
【フェザリング】(ふぇざりんぐ)
Feathering.
プロペラピッチを最大角に設定し、進行方向と垂直にすることによって抗力を最低限にすること。
プロペラを推進力として使用する多発機においてエンジンが故障した場合、プロペラは非常に大きな抗力を発生してしまうため、フェザリングが重要となる。
機の性能にもよるが、おおむね10~15%程度滑空比が向上する。

フェザリング
フェザリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/14 00:02 UTC 版)
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フェザリングには幾つかの業界でそれぞれの意味を持つが、ここではキャンプなどの野営技術のひとつとしてのフェザリングについて記す。
概要
キャンプで火を起こすことを容易にするために、良く乾いた細めの白木をナイフで削り、鳥の羽(Feather)のように毛羽立たせることで酸素と接する表面積を大きくする手法。ただし、削った木の片方は、必ず木に残したままで、これを繰り返して、木の枝や房のように仕上げる。特に、トーチや着火剤などの比較的着火が容易な着火具よりも、着火の困難な火打ち石やマグネシウム着火器を用いる場合にフェザリングが用いられる。
フェザリングは、ごく薄く削ったものを多く白木に纏わせたものほど、着火が確実で容易だが、キャップでは迅速に火を起こす必要がある場合もあるため、どの程度のフェザリングを作るかは、経験と技術が必要となる。
映画 『足跡はかき消して』(原題:Leave No Trace)の冒頭でフェザーリング(フェザリング)について会話しながら火起こしする親子のシーンがあることから、この木製の房状の着火補助具の呼び名のひとつが「フェザリング」又は「フェザーリング」であることがうかがえる。フェザリングは制作過程を示すが、完成品の名称でもあると推測する。
脚注
フェザリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 00:16 UTC 版)
迎角の変化。フェザリングはブレードの迎角の変化である。フラッピングとフェザリングは関係が深く、フェザリングとフラッピングの等価性と呼ばれている。これは、サイクリックピッチ操作を行うことで、ヘリコプターがホバリングから前進飛行を始める場合、回転面は操作したピッチ角だけ傾き、ブレードの前進側では、操作したピッチ角だけ迎角が減少して揚力が減少し、ブレードの後進側では、操作したピッチ角だけ迎角が増加して揚力が増加して、回転位置において揚力が不均衡の状態となる。ブレードはその不均衡を解消するため、操作したピッチ角だけ回転面が傾いた時に、ブレードの前進側ではフラッピングによるブレードの降下運動により迎角が無くなり、ブレードの後進側ではフラッピングによるブレードの上昇運動により迎角が無くなることで、回転位置での揚力が等しくなり不均衡が解消されるように出来ている。
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