フィールド結合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/16 02:01 UTC 版)
「インターレース解除」の記事における「フィールド結合」の解説
「Weave」は連続するフィールドを結合して1枚のフレームを作る手法である。映像に動きの変化が少ないときは問題にならないが、動きが生じるとジャギーやコーミングノイズを生じる。時間分解能(モーション)を犠牲にしてオリジナルの垂直解像度を得る手法である。 「Blending」はアルファブレンディングを利用して連続するフィールドを平均化することによって行われる処理である。コーミングは回避されるがゴーストを生じる。時間分解能と垂直解像度の両方が犠牲になる。出力時には垂直解像度はリサイズされるが、その際に画像はソフトなイメージとなり、動きのある2つのフィールドが1枚のフレームに合成されているため動きの滑らかさも失う。 「Selective blending」「smart blending」「motion adaptive blending」などと呼ばれる手法はWeaveとBlendingを組み合わせたものである。フレーム間の動きがない箇所はWeave処理、コーミングが発生するところだけがBlending処理される。これにより垂直解像度はオリジナルのまま保持されるが、時間分解能は半分になる。WeaveとBlendを選択的に利用することで、各々の技術を単独で使うよりアーティファクト(ノイズや解像度の減少)を少なくできる。 逆テレシネ:テレシネは30フレーム/秒でNTSCシステムを利用する国で用いられる、24フレーム/秒のフィルムをインターレースTV映像に変換するための装置である。25フレーム/秒のPALを利用している国では映像ソースを4%スピードアップするだけで良いのでテレシネは利用されない。テレシネでNTSCに変換された映像は、正確な変換パターンさえ分かれば、その逆のアルゴリズムにより完全に元の24フレーム/秒の映像を復元することが出来る。
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