フィールド自然史博物館での調査と展示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 05:34 UTC 版)
「スー (ティラノサウルス)」の記事における「フィールド自然史博物館での調査と展示」の解説
フィールド自然史博物館は壊れやすい化石を安全にシカゴまで輸送するため専門の業者と契約、1997年10月に化石が博物館に到着した。マクドナルドの援助によって博物館とディズニーワールドの2箇所に研究所が設立され、ここでスーのクリーニング作業が進められた。 クリーニングが終わると、今度は博物館で高精度の写真撮影が行われた。研究者たちは各骨の撮影と検討に加え、いくつかの骨をCTスキャンにかけた。頭骨は大きすぎて医療用CTスキャナが使用できなかったため、ボーイングの研究所が所有するスペースシャトルの部品の点検に使用している大型スキャナを使用した。 一連の作業終了後、化石は組み立てのためニュージャージーに運ばれた。この作業では鉄骨を折り曲げたマウントを造り、そこに骨を組み込んで生きていたときの骨格が再現された。頭骨だけは歪みのためオリジナルの化石が使えず、代わりに歪みを取り除いた状態で再現したレプリカが取り付けられている。オリジナルの頭骨は研究用に出し入れが出来る大型ケースに収容され展示されている。骨格が組み上がったとき、頭の先端から尻尾の先端まで12m、腰までの高さは4mであった。 完成したスーの骨格は2000年5月17日から一般公開され、初日だけで1万人が来館した。 2017年8月30日、博物館はスーの展示場所を変えることを発表した。2018年2月に一旦撤去し、1年後に博物館2階の新しい展示場所で公開するとしている。
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