ピースサインの普及
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 15:05 UTC 版)
その後、1980年頃から井上がテレビ出演時に、昔のギャグのアイロニカルなリバイバルとして、おどけた態度で笑いながら手を伸ばさず画面に向かい、顔の近くでピースサインを行うようになる[要出典]と、流行が広まるにつれて井上はバリエーションとして、ピースサインを画面に向かって前後したり、「ダブルピース」と発声して頬の近くに両手でV字型をつくってテレビで頻繁に披露し、これも流行となった。[要出典]おどけた態度の表現は、その後、世代を経て「楽しさや喜びや親愛の情をインフォーマルに表現する行為」として定着しているが、「ピース」と発することは減り、単に「Vサイン」または「V」と呼称されることも多い。[要出典] ピースサイン類似ボディランゲージの消滅と変化 流行の経緯からは、可愛さを表すポーズとしては、日本では近世より踊の「手振り」所作のときに人差し指を頬に向かって指すポーズがあるが、このポーズと混用されてきたためである。[要出典]撮影時に人差し指をつかう可愛さのポーズは、ピースサインが普及する以前は踊りの所作を取り入れて、特に若い女性アイドルが人差し指を頬につけたり、両頬に人差し指をつけて顔をかしげたりするポーズをとって、20世紀に定番のポーズとなっていた[要出典]が、ピースサインに吸収されるように使われなくなっていった。[要出典]現在では、撮影する側が撮影タイミングを言う「はい、チーズ」の習慣と同様に、撮影される側が笑顔とともにピースサインを作った時が撮影するタイミングとなっており、プリクラ世代以降の自撮りにも使われる。[要出典]また、人差し指を口に縦にあてるポーズや、額や顔の一部にピースサインを密着して、写真の「可愛い」ポーズの一つとして、特に自撮り写真に使われるなどに形を変えて残っている。[要出典]しかし、近年はスマートフォン搭載のものも含めたデジタルカメラの高画質・高解像度化により、そうしたピース自撮り画像から指紋を抽出して個人認証に悪用される危険性が指摘されている。 ピースサイン利用の拡大 写真・動画撮影時に留まらず、日常生活の中でも、物事がうまく進んで成功した時などの喜びを表すポーズとしてもよく使用される。日本の影響により、現在では香港や台湾、韓国などの若い世代でも写真撮影の際にピースサインを行うことが定着しており[要出典]、中国などでも認知されつつある。
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