ビックリマンチョコと社会問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 21:23 UTC 版)
「ビックリマン」の記事における「ビックリマンチョコと社会問題」の解説
目当てのシールだけを抜き出し、チョコレート菓子を捨てる事例、あるいは、大量に買い込んだために食べ切れなくなったチョコレート菓子を捨てる事例が多発し、食べ物を粗末にする行為が多く報告され、全国的に社会問題となった。菓子の購入資金が裕福な年齢層による大人買いと呼ばれる大量購入行為により、品薄になる地域が発生し、社会問題に拍車を掛けた。それに伴い、一部地域では1人あたりに対する販売個数を制限し(店に入荷した箱数、1箱なら2つまで・2箱なら3つまで)、レジカウンターでの対面販売といった販売対策も取られた。 また、箱の前から3番目か4番目と8番目が希少価値の高い「ヘッド」が当たりやすいというような、根拠の無いデマも流れた。他にも、希少度の高いシールを金銭(1000 - 2000円程度)で取引するといった問題も発生した。 これらの問題を踏まえ、販売元のロッテは「ビックリマン憲章」なる規定を作り、以下の3ヶ条を推奨した。 シールの売買の禁止。 チョコレート菓子の完食。 シールをトレードすることにより親睦を深める。 シールの盗難もかなりあったようで、2005年にオンエアされた深夜ラジオ『伊集院光 深夜の馬鹿力』の中の1コーナーで、「盗んだり盗まれたり」という表題でリスナーから体験談を募ったところ、大半がビックリマンチョコの話題であった。 類似品、模倣品も多数出現し、その最たるものとして玩具メーカー「コスモス」によるシールの偽物(『ロッテ』の部分を『ロッチ』と改変して販売)は、1987年にロッテ側から訴訟を起こすに至る騒動となった。このほか、「入船堂産業」による「ドッキリマン」シールやゲームメーカー「日本物産」による「ビックリフィーバー」や「ビックリショット」など類似品のプライズゲームも登場した。
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