ヒモハゼとは? わかりやすく解説

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ヒモハゼ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/13 07:38 UTC 版)

ヒモハゼ
保全状況評価
準絶滅危惧環境省レッドリスト
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : ハゼ亜目 Gobioidei
: ハゼ科 Gobiidae
亜科 : ゴビオネルス亜科 Gobionellinae
: ヒモハゼ属 Eutaeniichthys
: ヒモハゼ E. gilli
学名
Eutaeniichthys gilli
Jordan and Snyder 1901

ヒモハゼ(紐鯊、Eutaeniichthys gilli)は、細長いハゼの一種である。西表島の個体とそれ以外の個体は、遺伝的差異が大きい[1]

分布

本州青森県岩手県秋田県福島県栃木県千葉県東京都神奈川県静岡県愛知県三重県和歌山県大阪府兵庫県岡山県広島県山口県富山県の沿岸、四国の沿岸、九州五島列島屋久島種子島奄美大島対馬瀬戸内海の島々、石垣島西表島朝鮮半島西部 - 南部、中国遼寧省。河口域や内湾の砂泥から砂礫底の、ニホンスナモグリやアナジャコなどの無脊椎動物の生息孔に入ってくらす[1]

形態

全長5 - 7㎝。頭は側扁し小さく、体はヒモのように細長い。吻は上唇を覆う。第一背鰭は非常に小さく、3棘しかない。第二背鰭は基底が長い。臀鰭基部は第二背鰭基部より大きく後方にある。体側に1本の暗色縦帯がある[1]

生態

繁殖期は5 - 8月。ニホンスナモグリ、アナジャコ、ヨコヤアナジャコ等の生息孔を生息場や産卵場として利用することが知られている[2]

保全状況

保全状況は全国的に悪くなっており、その要因として、埋立や護岸整備,ダムや堰などによる土砂供給量の減少に伴う干潟面積の減少や底質の変化、底質の有機汚濁などが挙げられる。準絶滅危惧(NT)環境省レッドリスト)に指定されている[1]

脚注

  1. ^ a b c d 細谷和海 『増補改訂 日本の淡水魚』 山と渓谷社 428頁
  2. ^ 種の解説|福岡県レッドデータブック”. biodiversity.pref.fukuoka.lg.jp. 2022年9月26日閲覧。



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