パンフォーカス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 09:39 UTC 版)
詳細は「パンフォーカス」を参照 冒頭のバラと洋館の写真はパンフォーカスといわれる写真である。被写界深度が深く、近景から遠景まですべてピントが合って見える。 遠くのものも、近くのものもハッキリ写ってほしいという願望は、平均的なカメラ利用者にとって、ごく自然なものといえよう。たとえば、観光地に行って背景と、手前の人物の両方にピントが合っていなければ記念写真としては失格である。そのため、こういう場合は、被写界深度を深くし、手前から遠景までピントを合わせパンフォーカス状態で撮るのが適切である。 できるだけ、広角レンズを用い、絞りを絞り込んで(F値を大きくする)撮影するのが基本である。ただ、絞り込むと、どうしてもシャッター速度が遅くなり、暗いところではブレの原因になる。ある程度、感度を上げてシャッター速度を短縮することも一つの工夫である。また、絞りすぎると、光の回折現象のため小絞りボケが生じるので注意が必要である。 携帯電話のカメラ、コンパクトカメラやレンズ付きフィルムはパンフォーカスに適合して設計されることが多い。 パンフォーカスは、風景写真などによく利用される。またスナップ写真に用いると、ピント合わせの時間が省略でき、シャッターチャンスをつかみやすい。
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