バスシャーシ製造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 07:07 UTC 版)
「ヴァナヤン自動車工場」の記事における「バスシャーシ製造」の解説
バスシャーシの製造は1950年に開始された。VATは1956年にリアエンジンバスの試作車を製造。同社は2つのプロトタイプのシャーシを制作し、「VAT-4800」と命名している。車体は2社のコーチビルダーよって製作が行われている。エンジンの冷却に関する問題と暖房に使用するための暖気を車体前方にまで伝達させる方法などいくつかの技術的問題に直面している。冷却に関しては屋根の後部に大きな空気取り入れ口を設けることによって外観上好ましくない処置ではあったが、冷却問題は解決された。その後、VATは「VAT-5200」と呼ばれる新技術を取り入れた新型リアエンジンシャーシ10台を製造している。 1958年までに、全てのVATバスシャーシにエアブレーキが装備されている。その後エアブレーキはトラックにも採用が行われている。この技術はフィンランド国内で発生したバス事故の影響によるものであった。バナヤで製造された比較的新型のバスがコンネヴェシにあるフェリー乗り場の停止バーを突き破り、水深4メートルの川底に転落し水没した。この事故により乗客15名が溺死しており、運転手は奇跡的に救助されている。運転手はブレーキが故障したと証言しており、事故調査の結果、ブレーキのシーリングに欠陥があったことが判明している。 VATは、1958年4月に初となるミッドエンジン式のバスシャーシを開発し、コーチビルダーに納入している。これは164馬力の水平対向式のAECディーゼルエンジンを搭載していた。1960年にはVATはエアサスペンションとデュアルサーキット・エアブレーキを備えた「VLK500」を発売。VATは1966〜67年にリアエンジン式のバス製造に戻っているが、売上高はミッドエンジンモデルとフロントエンジンモデル(ボンネットバス)のレベルには及んでいない。会社は製造に関し多くの実験を行っており、一例としてフレームレス構造のバスを開発しており、ビームがより軽量な物へと置き換えられている。
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