ハッピーランドの建物の所有者、および土地の所有者らに対する訴訟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/14 22:45 UTC 版)
「ハッピーランド放火事件」の記事における「ハッピーランドの建物の所有者、および土地の所有者らに対する訴訟」の解説
ハッピーランドが入っていた建物の一部は、女優キャスリーン・ターナーの当時の夫である不動産業者ジェイ・ワイスが管理していた。 ブロンクス地方検事(英語版)は建物のオーナーであるアレックス・ディロレンツォ三世(Alex DiLorenzo III)、賃貸契約を結んでいたワイスとモリス・ジェフは、クラブを閉店させ、関係者の立ち退きを計画していたことから、事件に対する責任はないと判断した 。 1987年の時点で、ワイスとジェフが経営するLittle Peach Realty Inc.は、今回の火事で死亡したクラブのオーナーであるイライアス・コロン( Elias Colon)と7年間の賃貸契約を結んでいた 。 3月28日には退去を求める裁判が予定されていたが、もしコロンが生き延びたとしても、ハッピーランドが入っていた建物は火事によって使い物にならなくなるため、裁判が開かれるかどうか不透明となった可能性がある。 ブロンクス地検の判断に対し、 ニューヨーク市法律局(英語版)は1991年に、建物のオーナーであるディロレンツォ、土地の所有者であるワイスとジェフには微罪があり、三人には建物が建築基準法に違反していたことに対して責任があるとの判断を示した 。 1992年5月、彼らの有罪が認められ、社会奉仕活動と、ブロンクスにあるホンジュラス人のコミュニティセンターに対する$150,000の支払いが命じられた。 また、生存者ならびに犠牲者の遺族が、建物の所有者であるディロレンツォ、土地の所有者であるワイスとジェフに加え、ニューヨーク市と一部の建材メーカーを相手取り、5,000万ドルの賠償金の支払いを求める裁判を起こした。1995年7月、犠牲者一人につき163,000ドル(総額1,580万ドル)の支払いが命じられた。 ただし、ディロレンツォについては、本件以外の事情によって経済的に余裕がなかったため、支払額が減らされた。
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