ノルマン人との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/11 16:42 UTC 版)
「ニコラウス2世 (ローマ教皇)」の記事における「ノルマン人との関係」の解説
ニコラウス2世は自らの地位を確保するため、早くからノルマン人と関係を持った。また、キリスト教徒の手でムスリムを破り、シチリア首長国を奪回するという彼自身の野望ために、ノルマン人は完璧な軍事力だとみていた。 この頃のノルマン人は南イタリアに強力な国家を建設しており、1059年後半にはメルフィにおいて、ニコラウス2世、イルデブラント、ハンバート枢機卿、モンテ・カッシーノのデジデリウス大修道院長らがロベルト・イル・グイスカルドにアプーリア、カラブリア、シチリアの公爵位を、カプアのリチャード1世にカプア公国を、教会の擁護の誓約と引き換えに厳かに与えた。 8世紀ごろに作成されたとされる偽書のコンスタンティヌスの寄進状は、東西ローマ帝国からの教皇庁の独立を運命づけるものであった。その最初の成果が、ガレリア獲得におけるノルマン人の援助と、教皇庁のローマ貴族による支配からの脱却であった。
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