ノルマンディー新慣習法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/13 07:47 UTC 版)
「ジャージー法」の記事における「ノルマンディー新慣習法」の解説
ノルマン慣習法の発展の第2の時代は1583年から1804年までであり、「新慣習法(Coutume reformée)」という。1453年に、シャルル4世の命によりフランス全土の慣習法が「編纂」されることとなった。換言すれば、王権の下で体系的に発表され承認されるのである。ノルマンディー公爵領はフランス全土の中でこの命に従った最後の領域であるが、新たなテキストがようやく起草され国王の承認を得たのは、1585年、アンリ2世の治世であった。 2つの理由により、新慣習法はジャージーとの関連は薄いと思われるかもしれない。これが作られたのはジャージーが正式にノルマンディー公爵領から離脱してから380年も後であるし、しかもこれを承認したのはフランス王である。にもかかわらず、ジャージーの弁護士や裁判所はしばしば新慣習法に言及しており、数世紀にもわたるジャージー法への同化によって、これはジャージー法の法源と認められたのである。 新慣習法の注釈者としては、以下の者がある。 アンリ・バスナージュ・ド ・フランケスネ(Henri Basnage de Franquesnay) ジャック・ル・バトリエ・ダヴィロン(Jacques Le Batelier d’Aviron) ジョジア・ベロー(Josias Bérault) ジャン=バプティスト・フロー(Jean-Baptiste Flaust) ジャック・ゴドフロワ(Jacques Godefroy) ダヴィド・ウアール(David Hoüard) シャルル・ルティエ(Charles Routier) なお、フランス国内においては、慣習法は1804年にフランス全土にわたる統一的な民刑事の諸法典の施行により廃止されている。
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