ノウゴウイチゴとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 生物 > 植物名 > ノウゴウイチゴの意味・解説 

能郷苺

読み方:ノウゴウイチゴ(nougouichigo)

バラ科多年草高山植物園芸植物

学名 Fragaria iinumae


ノウゴウイチゴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/10 00:38 UTC 版)

ノウゴウイチゴ
ノウゴウイチゴ Fragaria iinumae
左上:花、白山岐阜県白川村、2013年6月)
右上:花背面、白山(岐阜県白川村、2016年5月)
左下:果実(岐阜県白川村、2016年7月)
右下:全体、燕岳長野県安曇野市、2015年6月)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : バラ亜科 Rosoideae
: オランダイチゴ属 Fragaria
: ノウゴウイチゴ F. iinumae
学名
Fragaria iinumae Makino (1907)[1]
和名
ノウゴウイチゴ(能郷苺)

ノウゴウイチゴ(能郷苺[2]学名: Fragaria iinumae Makino)は、バラ科オランダイチゴ属分類される多年草の1。別名、ノウゴイチゴ[3]高山植物

特徴

は肥厚した根茎から匍匐枝を長く伸ばして繁殖し[2]、地を這う。は3出複葉で根生し[2]、長い葉柄をもった3小葉からなる。小葉は倒卵形で長さ15 - 30ミリメートル (mm) 、縁にはあらい鋸歯があり、裏面は粉白色を帯びる。頂小葉は広倒卵形[2]。葉裏、葉柄、花茎に伏毛がある。

花期は5 - 7月[2]。細い花茎を10センチメートル (cm) ほど伸ばして[2]、先端に数個のをつける。花は白色で径10 - 25 mm、幅が狭い花弁は7 - 8個で[2]萼片も7 - 8個になる。雄蕊は黄色で長さ2 mmになる。果実(果床)は7 - 8月に、花後の花托が肥大した集合果となって径8 mmの卵形になり、赤熟し、食用になる[2]

分布と生育環境

サハリン日本に分布する[3]基準標本は、日本中北部の高山のもの[3]

日本では、北海道および本州の北部から伯耆大山にかけた日本海側に分布し、高山から亜高山の湿り気のある日当たりのよい草地や礫地に生育する[2]和名の由来は、江戸時代の医家で本草学者の飯沼慾斎が『草木図説』において、岐阜県本巣市能郷白山に生育することを記したことから名付けられた[2]

食用

果実は生食する[2]。多く採取できたときは、ジュースジャムに加工する[2]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ノウゴウイチゴ」の関連用語

ノウゴウイチゴのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ノウゴウイチゴのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのノウゴウイチゴ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS