ドーナツ化現象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 02:39 UTC 版)
老朽化やバブル期の地価高騰などで、全国的に病院・学校・公的機関(市役所、役場、合同庁舎、郵便局等)・企業(本社、営業所、工場等)といった集客力のある施設の郊外移転が相次ぎ、これらの周辺を対象とした商店街の衰退にとどまらず、自家用車利用を前提とする通勤形態の一般化により、公共交通機関自体の衰退にも拍車がかかった。特に規模がある程度大きな病院については、入院患者見舞い客や往診待ち外来患者が空いた時間を利用し徒歩で都心部を散策する需要がもたらされた利点が消失した。加えて施設の移転に合わせ、バス会社がダイヤ改正や路線変更を行うため、交通の拠点という利点をも同時に無くすことも多い。 いわゆる「企業城下町」と呼ばれていた地方においては、郊外移転に加えて、プラザ合意以降の円高による工場の海外移転、バブル崩壊後の長期不況下でのリストラに伴う工場の撤退などによって、それまで工場関係者など常連客の需要を相手にしていた工場正門前の商店街に大きなダメージを与えた。
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