ドルトムント市の「H-Bahn」
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「SIPEM」の記事における「ドルトムント市の「H-Bahn」」の解説
最初の実用化は1984年5月2日で、ドルトムント工科大学の南北キャンパスをつなぐ路線として開通した。この路線はH-Bahn(ハー・バーン)と呼ばれている。 H-Bahnは、開業時点での延長は1.05キロメートル、車輌は2輌が用意された。建設費は2400万ドイツマルクで、うち75%がドイツ連邦政府、ノルトライン=ヴェストファーレン州政府が20%、ドルトムント市が5%を負担した。軌道を支える柱の間隔は、2つのキャンパスを区切る道路をまたぐところで一番広く38.5メートルとなっており、またその道路付近の自然保護地域では高度16メートルに達している。駅には、プラットホームと走路を区切るガラス製のホームドアが備えられている。1993年には、3年の歳月をかけて第二期工事が行われ、900メートルの延長とアイヒリンクホーフェン駅・Sバーン(幹線鉄道)との連絡駅の2駅が増設された。車輌も3輌が追加された。 このシステムには、さまざまな新規技術が投入された。たとえば車輌の停止位置制御は3センチの精度を実現している。こういった技術によって高速運行や高密度での運転を可能としている。 更にその後、2003年12月19日には、近接するテクノロギーパーク駅までの延長線1.2キロメートルが開通、総延長は3,162メートルとなった。この延長にかかった費用は約1550万ユーロであった。 H-Bahnは、2つの路線に区分して運用されている。両線は南キャンパス駅で連絡している。 1号線 :テクノロギーパーク駅 - ドルトムント大学駅(Sバーン連絡) - 南キャンパス駅 - アイヒリンクホーフェン駅 ドルトムント大学駅からSバーンでドルトムント市中心部やボーフムへと乗り継ぐことができる。運行は2輌の車輌で行われており、おおむね10分毎。 2号線 :北キャンパス駅 - 南キャンパス駅 ドルトムント工科大学の南北キャンパスをつなぐ路線で、1輌がこちらの路線に投入されている。 他に予備車およびメンテナンス用の車輌が存在する。 H-Bahnの更なる延長は、以下のルートで検討されている。 大学とドルトムント中央駅間。 大学東方のドルトムント市南東側ダウンタウン方面。
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