ドルトムント方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/01 08:21 UTC 版)
「直角カルダン駆動方式」の記事における「ドルトムント方式」の解説
直角カルダン駆動方式の一種で、台車枠の中で、前後2軸をベベルギアを用いて、途中にスプラインジョイントを設けたプロペラシャフトで連結し、その途中に主電動機を搭載し、プロペラシャフトに歯車で回転を伝達する方式。自動車の四輪駆動方式(ミッドシップ4WD)とよく似た構造となる。 1921年にドイツのドルトムントで試作・発表されたため、ドルトムント・カルダン・ドライブと呼ばれる。 この方式は、本来の構造では2個の主電動機を1つの駆動軸に接続するため、電動機の共振による騒音の発生や電動機の破壊の問題があり、やがて米国の重電メーカーが一般化させた上記の形式が世界的にも直角カルダン駆動方式の主流を占める。 しかしドルトムント方式は、両軸式の主電動機を用いて、台車あたりの主電動機を1個とする、いわゆる1トラック1モーター方式をとることが出来るため、この用途として後年に生き残ることになった。 そのほか、東洋電機製造が実用化したツインディスク継手を用いた直角カルダン駆動方式も存在する。
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