トンネルバス・ライトレール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 09:39 UTC 版)
「シアトル」の記事における「トンネルバス・ライトレール」の解説
ダウンタウンの地下には、地上道路の渋滞を避けるため1990年に開業した、バス・ライトレール専用の|ダウンタウン・シアトル・トランジット・トンネルと呼ばれるトンネルがあり、I-90経由・レントンなどへ向かう一部のバスが、このトンネル経由で運行されている。 トンネル内にはインターナショナル・ディストリクト/チャイナタウン、パイオニア・スクウェア、ユニバーシティー・ストリート、ウェストレイク、コンベンション・プレイスの5つの駅があり、かつては全線が6時から19時までバス無料区間に含まれていたが、2011年8月にキング郡行政長官のダウ・コンスタンティン(当時)は、バス無料区間を2012年10月をもって終了すると発表、実際には9月29日から有料化した。 トランジット・トンネル内ではバスはディーゼルエンジンから電気(トロリーバス)に切り換えて走っていたが、ライトレール乗り入れ対応工事終了後は電力線を必要としないハイブリッドバスに置き換えられた。もともとトンネルは軌道系の交通機関が走ることを想定されて建設され、レールなども敷かれていたが、ライトレール建設が長年実現しない間に技術など取り巻く環境が変化したため、2005年9月24日から2007年9月24日まで、2年間に渡るトンネル閉鎖を含む工事が行なわれた。セントラル・リンク・ライトレール開業後はバスとライトレールがトンネルを共用しているが、2019年3月23日をもってバスが撤退し、ライトレール専用になる予定である。 2009年7月18日、サウンドトランジット社により、セントラル・リンク・ライトレールがダウンタウンのウエストレイクとタクウィラ国際大通りの間で開業、12月19日にはシアトル・タコマ国際空港まで延長された。車両は近畿車輛製の車両をアメリカ本土でノックダウン生産したものが使われている。 セントラル・リンク・ライトレールはユニバーシティ・ディストリクトを経由してリンウッドのリンウッドシティセンターに至る路線と、マーサーアイランド・ベルビューを経由してレドモンドのダウンタウンレドモンドに至る路線を建設しているが、どちらも全線開業は2024年ごろになると見られる。 ユニバーシティ・ディストリクト延伸に向けた27編成の車両の増備は、段階的にだがすでに始まっており、現在開業中の路線規模に対して異常なまでに広大な車両基地は、このことを視野に入れて計画されたと思われる。
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