トキシックショック症候群
別名:トキシックショックシンドローム
英語:Toxic Shock Syndrome、TSS
黄色ブドウ球菌が毒素を産生して敗血症を引き起こす急性疾患。発症はきわめて稀な部類ではあるが、発症すると重篤な症状に至りやすく、死亡の危険すらある。
トキシックショック症候群をもたらすきっかけとなる黄色ブドウ球菌は、一般の人の皮膚などに常に付着している種類のバクテリアであり、通常は健康に害を及ぼすことはない。ただしまれに毒素を出す菌がある。菌が増殖しやすい環境にあって毒素を産生する菌が増え、人の抗体・免疫機能が低下している状況にあったりすると、トキシックショック症候群に陥る期間がある。
トキシックショック症候群は年齢や性別を問わず誰にでも発症しうる疾患ではあるが、特に生理用品を使用している女性が罹患する割合が多いとも言われている。一般社団法人日本衛生材料工業連合会は、イギリスで報告されている発症件数の約半数がタンポンを使用している女性であるというデータを紹介している。
関連サイト:
TSS(トキシックショック症候群)について ― 一般社団法人日本衛生材料工業連合会
トキシック・ショック症候群 (TSS)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 05:02 UTC 版)
「タンポン」の記事における「トキシック・ショック症候群 (TSS)」の解説
詳細は「毒素性ショック症候群」を参照 トキシック・ショック症候群(英: Toxic Shock Syndrome; TSS)とは、黄色ブドウ球菌による毒素が引き金となって起きる疾患。タンポン使用中でなくとも起こることがある。タンポン使用中に突然高熱が出て、発疹・発赤、倦怠感、嘔吐、下痢、粘膜充血、血圧低下等の症状があったら、使用を中止して病院の産婦人科など専門医を受診するほうがよい。 重篤な場合、症状名どおりにショックを起こして致命的な事態に発展することもあるため、使用上の注意を守って使用する。
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