デイリープログラムの呪い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 17:02 UTC 版)
「2011年世界陸上競技選手権大会」の記事における「デイリープログラムの呪い」の解説
今大会では、毎日発行されるデイリープログラムの表紙を飾った選手が次々とメダルを逃していったことから「デイリープログラムの呪い」として話題になった。大会初日に男子棒高跳予選のスティーブン・フッカーが3回の試技全てを失敗し記録なしで敗退、2日目に男子100m決勝でボルトがフライングを犯して失格、3日目に男子110mハードル決勝で1着でゴールしたロブレスがレーン侵害によりレース後に失格、4日目に行なわれた女子棒高跳決勝のエレーナ・イシンバエワも6位に終わるなど表紙を飾った世界記録保持者やオリンピック・世界選手権の金メダリストが敗れ去った。5日目に行なわれた唯一の種目女子20km競歩はこの日の表紙となったオルガ・カニスキナが優勝し、呪いは解かれたと言われた。しかし、6日目の表紙を飾った女子三段跳決勝のヤルヘリス・サビヌがハムストリングを傷めて4回目以降の試技を棄権して6位となり、7日目の女子200m決勝では表紙を2人で飾ったカーメリタ・ジーターとフェリックスがベロニカ・キャンベル=ブラウンと競り合い、敗れた。8日目の女子100mハードル決勝のサリー・ピアソンも自らが表紙を飾る事実と世間の注目を集めることに深刻なプレッシャーを感じていたが、大会記録と自らが持つオセアニア記録を更新し、さらに2011年世界最高記録で世界歴代4位となる12秒28を記録して圧勝した。ピアソンは、レース後にデイリープログラムを受け取って喜びと感情を爆発させた。最終9日目はこの大会の最終種目男子4×100mリレーに出場するボルトが表紙を飾ったが、ボルトがアンカーを務めるジャマイカも37秒04の世界新記録を樹立して優勝した。
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