テレビ局経営環境悪化の影響
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「2009年のテレビ (日本)」の記事における「テレビ局経営環境悪化の影響」の解説
近年、各放送局は、テレビのデジタル化に伴うコスト負担が経営に重くのしかかる一方、不況や多メディア化によって広告収入が減少する時代となり、キー局の中にも赤字決算を計上するところが出てきている。そのため、限られた制作費を効果の高い部分に集中して効率的に活用したいと考える局側の意向により、この年は、長く続いた番組・春に開始したものの低視聴率が続いた番組の打ち切り、人件費削減のため出演者の一部を外部のタレント・キャスターから局アナなどの社員に変更、本放送を廃枠にし再放送に割り当てる、などのリストラを実施したケースが続出している。以下、前述されていない主なものを挙げる。 2009年春改編 フジテレビ『森田一義アワー 笑っていいとも!』…毎年春と秋に行っている曜日レギュラーの降板・新規加入及び担当曜日の移動を同社アナウンサーのみ実施(2009年春からの新レギュラーはともに同局アナウンサーの椿原慶子と中村光宏の2名が新規加入したのみ)。 ABC『パネルクイズ アタック25』…出題者を沢木美佳子から同局アナウンサーの加藤明子に変更(初の局アナによる担当)。 ABC『クイズ!紳助くん』…アシスタントを大沢あかねから同局アナウンサーの堀友理子に変更(初の局アナによる担当)。 福岡放送『夢空間スポーツ』…男性司会を番組開始から9年半(10年間)務めた信川竜太から同局アナウンサーの松井礼明に変更(コーナー担当からの昇格)。 2009年秋改編 日本テレビ『真相報道 バンキシャ!』…女性司会を菊川怜から同局アナウンサーの鈴江奈々に変更。 日本テレビ『世界まる見え!テレビ特捜部』…女性司会を楠田枝里子(元日本テレビアナウンサー)から同局アナウンサーの西尾由佳理に変更。 日本テレビ主催関与『バレーボール・ワールドグランドチャンピオンズカップ』…サポート役に羽鳥慎一を団長とする同社アナウンサーが就任。2005年開催の前回までは、歌手やタレントなどを起用していた。 テレビ朝日『ワイド!スクランブル』…男性司会を11年間務めた大和田獏から同局アナウンサーの寺崎貴司に変更(コーナー担当からの昇格)。 TBS『サカスさん』…枠移動などの改善策を講じたが結果が出ず半年で終了。同番組が当初放送されていた平日夕方枠に再度情報番組『イブニングワイド』を新設。 テレビ東京『Lドラ』…平日の帯ドラマ枠。秋改編から新作を放送せず再放送に。 フジテレビ『ニュースJAPAN』…アンカーを滝川クリステルから同局アナウンサーの秋元優里に変更。
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